LG ElectronicsとNComputingは現地時間6月18日、仮想デスクトップや一元管理型クラウドコンピューティングに対する需要拡大を受けて、仮想化に最適化されたデスクトップモニタの製造および販売で提携することを発表した。この新しいLCDモニターには、最大11人のユーザーが1台のPCを共有できるようにするNComputingの仮想化製品が組み込まれている。
それぞれのユーザーは、NComputingの仮想化技術を通して、自分用のキーボードやモニター、マウス、個人用ファイルを保持しつつ、単一のPC上に保存された共通のアプリケーションや設定内容を共有することができる。LGとNComputingは、新モニターの導入によって、所有と保守にかかるコストを大幅に削減できると期待している。
「わたしたちの顧客は、コンピューティングの購入価格だけでなく、ITサポートや保守、電力にかかる長期的なコストも考慮している」とLG Electronics USA Business Solutionsのコマーシャルプロダクト担当バイスプレジデントであるRon Snaidauf氏は述べた。「NComputingの技術と、市場をけん引するわれわれのモニタを組み合わせれば、コスト意識の高い今日の企業に、最適のソリューションを提供することができる」(Snaidauf氏)
LGは、同社のグローバル顧客ネットワークとモニタの大量生産能力を、今回の提携関係にもたらす計画だ。新しい「LG SmartVine N-Series」のラインアップには、17インチと19インチのモニタが含まれる予定で、いずれもNComputingの仮想化ハードウェアを内蔵する。
NComputingのデスクトップ仮想化製品は、技術コストを削減する手段として高い評価を受け、同社は顧客ベースを拡大してきた。NComputingによると、同社の顧客数は、世界140カ国、4万人超規模に上るという。
NComputingは2008年末に、同社技術をインドの学校に提供する契約を獲得した。また、Microsoftの元幹部であるWill Poole氏はNComputingに大きな感銘を受けたことから、2008年9月に共同議長としてNComputingの取締役会に加わった。
この記事は海外CBS Interactive発の記事をシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。 原文へ
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