かつてソーシャルネットワーキングサービス(SNS)の草分け的存在だったMySpaceは、経営難と成長停滞、経営陣刷新が続く中、30%弱の人員削減を行ったことを明らかにした。同社はこれを「スタートアップの文化への回帰」と呼んでいる。
以前の報道では、MySpaceがロサンゼルス地域のより広いオフィスに移転する計画が延期になった状況で、同社が従業員の半数近くをレイオフするとの憶測が広がっていた。30%弱のレイオフにより、MySpaceにおいてフルタイムで働く米国内の従業員は、1000人にまで減ることになる。これはつまり、500人を少し下回る人員が削減されたということだ。
MySpaceによれば、レイオフは米国のすべての部門において均等に行われるという。MySpaceは米国外にも数多くのオフィスを操業していて、これらのオフィスへの影響が(もしあったなら)どの程度だったのか今のところ不明であるため、同社の関係者は国外オフィスが今後影響を受けるかについてコメントを避けた。CNET Newsはこれまで、MySpaceの欧州オフィスの一部で統廃合が行われる可能性があるとの憶測を聞いてきた。実際、同社は2008年後半に、アムステルダムとベルリンの両オフィスを統合している。
MySpaceの担当者は米国時間6月16日、「本日の時点で、米国内における再編というのが共有できる唯一の情報だ」と電話で述べた。
News Corp.傘下のSNSサイトであるMySpaceで最高経営責任者(CEO)を務めるOwen Van Natta氏は、声明の中で次のように述べた。「簡単に言えば、当社の従業員規模は肥大化し、効率的で機敏なチーム志向の会社であるための能力を妨げていた。今回の改変が大勢にとって痛みを伴うものだということは理解している。しかしこれらの改変はまた、MySpaceの長期的な健全経営と文化にとって必要なことでもある。われわれの意図は、ユーザーや製品を中心に据えたイノベーションの環境に回帰することだ」
この記事は海外CBS Interactive発の記事をシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。原文へ
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス