先日、NTTドコモがみずほ銀行と提携し、携帯電話を使った送金サービスなどの金融業務に乗り出す方針を発表した。金融庁の許可を得られれば今夏にもサービスが開始されるとのことだが、ネットユーザーの利用意向はどうだろうか。
20代〜40代の男女に調査を実施し、530名の回答を集計した。回答者のドコモの携帯電話利用者は203名(38.3%)、auは140名(26.4%)。
KDDIが先立って開始した専用口座を新設した上で携帯電話番号で受取人を指定し振込みができる「ケータイ番号振込」サービスの利用状況を聞いたところ、auの携帯電話利用者のうち「利用したことがある」とした人はわずか3名(2.1%)。「サービスを知らなかったので利用したことがない」が55.7%と認知度自体も半数以下にとどまっているのが現状のようだ。
一方、今回NTTドコモで開始予定のサービスは、専用口座新設の必要がなく、相手の電話番号を入力するだけで相手の指定口座に振込みができるが、このサービスの内容を提示した上で利用してみたいと思うかを聞いたところ、NTTドコモの利用有無に関わらず全体では「手数料が安ければ利用してみたい」が22.6%。
「ドコモ以外のキャリアでも利用できるなら利用してみたい(8.7%)」「専用口座を開設しなくていいなら利用してみたい(5.3%)」「利用してみたい(2.8%)」で、合わせると4割が利用意向を示した。
男女別ではほとんど差が見られなかったが、年代別では若い世代ほどポイントが高く、20代で29.2%が「手数料が安ければ利用してみたい」と答えた点は注目される。
また、NTTドコモの携帯電話利用有無別に見てみると、ドコモユーザーでは53.2%が利用意向を示し、特に「手数料が安ければ利用してみたい」が35.0%と高ポイント。口座新設の必要がない手軽さに加え、現在検討中とされている利用手数料の金額設定がサービス拡大につながる重要なポイントになりそうだ。
またドコモユーザー以外でも「ドコモ以外のキャリアでも利用できるなら利用してみたい」の11.9%を含み3割が興味を示しており、別のキャリアでも利用可能になればさらに注目度が増す可能性が予想される。
調査はブロガー向け情報サイト「ブロッチ」などネットマーケティングを展開する株式会社アイシェアが、同社の提供するサービス会員をパネラーとして行った。
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