New York Postが「Fear grips Google」(Googleを襲う恐怖)という見出しの記事を公開している。その中で、Microsoftの検索エンジン「Bing」に動揺したGoogleの共同設立者であるSergey Brin氏が、上級開発者らに対し、Googleサービスの「緊急アップグレード」に取り組ませていると報じている。記事によると、Brin氏自身が、Microsoftのアルゴリズムが、注意深く保護してきた自社のアルゴリズムとどのように違うのかを調べるチームを率いているという。New York Postはまた、Googleの共同設立者らが実際的な社内の日常業務に関わることはまれであるとも報じている。
New York Postの記事では、「この10年の間、次々と新しい検索エンジンが生まれては消えていった。だが、BingはSergey氏の目を引いたようだ」と「内部関係者」をされる匿名の情報として伝えている。
New York PostはGoogleの広報担当者に対し、Brin氏がどのぐらい関わっているかについてコメントを求めたが、Google社内には常に検索の改善に取り組むチームが動いているとだけ回答したという。
Microsoftは6月に入ってから、同社デフォルトの検索エンジンとしてBingをローンチした。AdAgeの報告によると、MicrosoftはBingのマーケティングにあたって、8000万ドル〜1億ドルの広告費を割く計画という。一方、競合するGoogleは、2008年の広告費が合計で2500万ドルだったという。
市場調査会社のcomScoreによると、Bingのローンチにより、Microsoftの検索でのシェアは5月25日の週の9.1%から、6月1日の週には11.1%に増加したという。それでも、Googleの最高経営責任者(CEO)であるEric Schmidt氏はBingによるMicrosoftのシェア増加に動じていないようだ。Schmidt氏は先日、Bingローンチについてコメントを求められたが、堅く口を閉ざしたままだった。
Schmidt氏は米国時間6月9日、Fox Business Networkでのインタビューで、「これはMicrosoftにとって初めてのエントリではない、だいたい年に1回はあることだ」と述べた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事をシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。 原文へ
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