限定的とはいえ、遂にあの機能が登場する。Twitterが、「認証済みアカウント」プログラムの初期ベータ段階を開始した。このプログラムは、Twitterを利用する有名人や名物ユーザーを認証して、なりすましや偽アカウントを根絶することを目的としている。このテストに合格したユーザーには、PayPalの認証済みアカウントで使われているようなグラフィカルな「バッジ」が与えられる。
「われわれは、なりすましやアイデンティティーの混乱等の問題を抱える著名な方のプロフィールから認証を始めます」とTwitterの説明には書かれている。「将来はもっと沢山のプロフィールを認証する予定ですが、まずは費用と時間の関係で、一部のアカウントのみから始めます。何ヶ月かを経てテストが進歩してきたら、もっと沢山のプロフィールにまで範囲を広げてこのテストを行なっていけるでしょう」(Twitter)
Twitterのチームは、このテストの開始時期を若干早めている。というのも、有力者からのプレッシャーがあるからだ。その一例としては、なりすましの被害にあったとして、Twitterを訴えているセントルイスカージナルスの監督がいる。ほかにも、Dalai Lama氏の偽アカウントや、テキサス州オースティンの警察局になりすますユーザーが現れるなど、Twitterの評判を落としかねない出来事がいくつか起きている。まだ極めて荒削りとはいえ、認証プログラムを発表することで、Twitterは少なくとも問題の解決に努めているという印象を与えることができる。
現時点では、Twitterの認証済みアカウントは、(mashableのように)有名なものが大半だ。このことは、今までのところ、Twitterが認証プロセスにそれほど労力を費やしていないことを示唆している。
興味深いことに、Twitterは現在、このサービスを個人のみに提供しており、企業には提供していない。このことから考えられるのは、最終的にアカウント認証は、現在準備中とうわさされる有料の「Twitter for business」アカウントサービスの一部になるのではないか、ということだ。しかし、訴訟を起こされたことで、アカウント認証に課金する計画に狂いが生じてしまったのかもしれない。
いずれにせよ、事業体としての個人(例えば、Robert Scoble氏)はどういう扱いになるのか、という議論が起きる可能性があると筆者は思う。だが、この問題は、また別のブログ記事で取り上げることにしよう。
この記事は海外CBS Interactive発の記事をシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。原文へ
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