ニューヨーク発--この6カ月間に「Palm Pre」に寄せられた期待は、Appleの「iPhone」にほぼ匹敵するものだったかもしれない。しかしその発売初日は、iPhoneのこれまでの発売初日ほどは注目されなかった。
iPhoneの発売時には、AppleとAT&Tの店舗の前に数日前から長蛇の列を作り、寝泊りをする大勢の人々の姿が見られたが、Palm Preを購入するために集まった人々の数はそれよりもかなり少なく、開店直前に来た人が多いようだった。
SprintもPalmも、発売初日のPalm Preの販売予定台数を正式には発表していない。しかしSprint関係者らは、発売前にiPhoneの時のような人だかりができるのではないかという世間の期待を抑えようとしていた。Sprintの広報を担当するMark Elliott氏は、今週に入ってThe New York Timesに対し、同社の1100の店舗の前にPalm Preの購入を求める長蛇の列ができることを期待していないし、むしろ列を作らないでほしいと思っていると述べた。
そして事態は、同社の希望通りになったようだ。ニューヨークにあるSprint販売店の店員らによると、6月6日の朝早くに同店の前には数人の客が来ていたという。しかしiPhoneの発売初日のような狂気の事態に至ることはまったくなかった。
郵送による100ドルのキャッシュバックをなくして199ドルで同機器を販売したBest Buyの店舗の方が、集客数が多かったようだ。Palm Preを独占提供する事業者であるSprintで購入する人々は、購入時に299ドルを支払い、購入を証明する書類を郵送することによって100ドルのキャッシュバックを受けることができる。Sprintの広報担当者であるRich Pesce氏によると、Sprintで販売する新しい携帯電話のほとんどに、郵送によるキャッシュバックが付与されているという。
多くのBest Buy店舗において、Palm Preはほとんど発売と同時に完売した。しかしBest Buyの販売台数が、Sprint販売店での販売台数よりもずっと少なかったことを考慮すると、Best Buyの方がSprint販売店よりも先に完売したこともさほど驚くべきことではない。例えば、ニューヨーク23丁目のBest Buyでは、6日の発売初日に約40〜48台のPreを入荷していたが、そこから2ブロック離れた5番街のフラットアイアンビルにあるSprint販売店では約200台のPreを入荷していた。
列の長さと熱狂はiPhone発売ほどではなかったが、Preの発売初日は良い結果となったようだ。マンハッタンのSprint販売員によると、顧客の流れがほぼ1日中とぎれることはなかったという。また、5番街のSprint販売店では、米国東部夏時間午後2時30分の時点で在庫が6台になったという。
この記事は海外CBS Interactive発の記事をシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。 原文へ
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