UQコミュニケーションズは、現在「お試し期間」として無料で提供している「UQ WiMAX」を7月1日より有料サービスとして提供開始すると発表した。当初の計画どおり、サービスエリアも首都圏、京阪神、名古屋の各地域に拡大する。
料金は、月額4480円、登録料は2835円。契約の長期縛りはないが、課金開始日から30日以内の解約には契約解除料2100円が必要となる。
2月26日よりお試しサービスを開始しており、6000人にのぼるモニターの反応は「電波が来ていれば今の3Gよりも早い。一方でもっとエリアに対応してほしいという声が多かった」という。
有料サービス開始にあたり、サービスエリアや通信スピードなどを確認できるよう、15日間(発送日、返送日を含む)UQ WiMAXを無料で体験できる「Try WiMAX」を開始する。基本使用料、登録料ともに無料で、データ通信カード、またはWiMAX Wi-Fiゲートウェイセットを無償貸与する。申し込みの翌営業日に宅配便にて発送するほか、一部の量販店では店頭渡しも可能という。
UQコミュニケーションズ代表取締役社長の田中孝司氏は、エリアについて「関西はまだまだ穴がある。上半期が終わる頃にはカバーできているかと思うが、関西在住の皆様には利用できるかしっかりチェックしてもらえれば」と語った。
さらに7月1日より1つの契約に最大2台までWiMAX搭載機器を低料金で追加できるサービス「WiMAX機器追加オプション」を開始する。1台目とあわせて最大3台まで同時に登録しておくことが可能だ。初期費用は無料で、料金は月額200円だが、2010年1月31日までは無料となる。
このほか、必要なときだけ利用できる「UQ 1 Day」を10月1日より開始する。登録料は無料で、利用料は1日600円。空港や地下鉄などで使える「UQ Wi-Fi」も同日より無償提供する方針だ。
7月からはMVNO(仮想移動体通信事業者)各社のサービスも開始される。ISPではニフティとNECビックローブ、家電量販店では、ヤマダ電機、ビックカメラ、通信キャリアではKDDI、商社ではダイワボウ情報システムが参入する。サービス開始に伴い、キャッシュバックや端末の値引きなど、各社はキャンペーンを開始している。
サービス開始に伴い、メーカー各社からもリテールデバイスが発売される予定だ。NECとNECアクセステクニカ、アイ・オー・データらが新たな通信カードを発表している。
リテールデバイスを購入したユーザーが自由にWiMAXサービス事業者を選択できるのも、UQコミュニケーションズのサービスの特長の1つだ。
「今はキャリアを選び、そこから端末を選ぶ。まずはデバイスを選んで、事業者を選ぶ世界をつくりたかった」(田中氏)と語った。
データ通信カードやWiMAXゲートウェイのほか、東芝、パナソニック、オンキヨーの各社はWiMAX内蔵インテル Centrino 2 プロセッサー・テクノロジー搭載PCを発表している。WiMAX端末料金に相当する1万5000円程度の料金をプラスしたPCとなる見込みだ。
なお、インテルは同日、UQ WiMAXの早期普及に向け、現在の協力関係をさらに強化すると発表しており、2009年末までに搭載PCは100モデル以上になるとしている。
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