今後、携帯機器で有料のオンライン動画を楽しむユーザーが増加しそうだ。
市場調査のPyramid Researchが米国時間6月4日に発表した報告書によれば、携帯機器で有料の動画やテレビサービスを利用する世界のユーザー数は2014年までに5億3400万人に達する見込みで、2008年と比較して5倍にもなるという。近年の成長の主な理由は、帯域の増加、データコストの下落、ハンドヘルド機器の性能向上などで、こうした傾向は今後も続くと見られる。
同報告書が携帯動画に含めているのは、有料ビデオクリップ、音楽ビデオ、連続ドラマその他のテレビ番組、オンライン映画など、携帯機器に直接配信される動画だ。
米国だけでも、携帯動画サービスの売り上げは2014年に160億ドルに達するとPyramidは予測している。しかし、需要の大部分を占めるのはヨーロッパやアジア太平洋地域だ。
「携帯機器やネットワークの性能の向上が、携帯動画サービスの拡大と利用増に寄与している」と、報告書を書いたPyramid Researchの上級アナリストDerek Medlin氏は言う。「Pyramid Researchでは、今後5年間で大きく拡大するのは新興市場、特にアジア太平洋地区で、2009年から2014年にかけて契約者の総数が37%増加すると考えている」
アジア太平洋地区では、日本、香港、韓国などが、すでに携帯動画サービスの契約数で先行している。しかしPyramidは、今後5年間のインドやラテンアメリカ地域における契約数の急増を予測している。
「将来はどうかというと、2014年までに2億8100万人以上の契約者を獲得して、アジア太平洋地域が首位にとどまる」と、Medlin氏は報告書に書いている。「ただし、成長のペースが最も大きいのはラテンアメリカ地域で、2009年から2014年にかけての年平均成長率(CAGR)は39%に達することが予測される」
この記事は海外CBS Interactive発の記事をシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。原文へ
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