まず、「Eye-Fi」という製品を簡単に説明しておこう。Eye-Fiとは、主にコンパクトタイプのデジタルカメラで使用する無線LAN搭載のメモリカードだ。スイッチなどインターフェースがあるわけでもなく、見た目も使い方も一般的なSD/SDHCカードと同じようにカメラに挿入し撮影するだけだ。
このEye-Fiという製品が一般的なSD/SDHCカードと異なる点は1つ。撮影し、Eye-Fi内に保存された写真データを無線LANアクセスポイントを経由してパソコンや写真共有サービスへとアップロード・転送できることだ。これまでは、Eye-Fiというと静止画データのみ対応の「Eye-Fi Share Card 2GB」だけだったが、2009年4月27日から新しく動画データのアップロードにも対応した「Eye-Fi Share Video 4GB」がラインアップに加わった。
実は、静止画のみのEye-Fi Share Card 2GBと動画にも対応したEye-Fi Share Video 4GBは使用に関して異なる点はないに等しい。つまりどちらも、SD/SDHCカードの代わりに利用すると言うことだ。異なる点と言えば、Eye-Fi共通の作業として行うセットアップ時に動画のアップロード先を指定することぐらいなのだ。
さて、細かい設定について見てみよう。まずは付属のカードリーダーを使ってパソコンと接続する。するとカード内に保存されている「Eye-Fi Manager」のセットアッププログラムが自動で起動する。インストールが終わると、ウェブブラウザを利用した「Eye-Fi Manager」が起動するので、“Eye-Fiアカウント”を作成する。この流れのなかで、Eye-Fi ManagerのバージョンアップやEye-Fiのファームウェアが公開されている場合には、アップデートが行われる。
アカウントを作成し終わると、残りの作業は(1)無線LAN設定(2)オンラインサービスの選択(3)データのアップロードという大まかに3ステップで完了する。
まず、無線LAN設定だが、表示された接続可能な無線LANアクセスポイントの中から接続先を選択し、ネットワークパスワードを入力する。この際、パスワードのチェックやネットワークアドレスの取得といった環境の確認が行われ、Eye-Fiサーバーに接続できるかのチェックが行われる。接続が確認できると無線LAN設定は完了だ。
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