「本当のプロ」としての気概を持つ人たちの言葉に、頭をガツンとやられた気分だ。NHKで放送されている番組「トップランナー」で放送された内容を、「プロ論」というくくりでまとめた本である。
いわゆる「おいしい所」だけをまとめた本だが、侮れない。番組を見ていなくても、彼らの言葉の数々が胸に重く響くのは、さまざまな分野のトップレベルで活躍している人たちが、困難を乗り越えて成長してきた末に語られた言葉だからだ。
自分に自信が持てない、思うように結果が出せない、そのようなスランプのときでもあきらめず、自分が今できることを集中してやり続けたことで、道が開けた。この何かをやり続けるパワーと集中力は、いったいどこからわき出すのか。それは、その仕事が「好き」という気持ちと、「プロだから」という気持ちからだ。
対価をもらって何かをすれば、それは「プロ」と言えるかもしれないが、本当に「プロ」としての自覚を持って仕事をしている人は強い。逆境のときでも、自己に打ち克てる力を持っている。
本書には、30人のトップランナーたちの言葉が収められている。始めから順番に読むのもいいが、パッと開いて、気になる人の言葉を読めば、そのときの自分に必要なヒントがつかめるだろう。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
パナソニックのV2H蓄電システムで創る
エコなのに快適な未来の住宅環境
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
トラディショナルからモダンへ進化するBI
未来への挑戦の成功はデータとともにある