次期HDMI規格のバージョン1.4が明らかに--注目は「イーサネットチャンネル」

文:Dong Ngo(CNET News) 翻訳校正:編集部2009年05月29日 12時39分

 少し前にHDMIケーブルは価格に関係なく、どれも基本的には同じだと述べたことがある。それが今、変わろうとしている。

 High-Definition Multimedia Interface規格(一般的にHDMIとして知られている)のライセンス供与機関であるHDMI Licensingは米国時間5月27日、次期規格「HDMI 1.4」に盛り込まれる予定の機能を発表した。

 この最新のHDMI規格における改良点としては、イーサネットチャンネルによるネットワーク機能の提供や、HDMIケーブルを介したアップストリームのオーディオ接続を可能とするAudio Return Channelの追加などがある。

 HDMI Licensingによると、HDMI 1.4規格の詳細は、6月30日までに同機関ウェブサイトからダウンロードできるようになる予定だという。それまでの間は、ここでこの新規格に関する情報を得ることができる。

 個人的には筆者は、100Mbpsを実現するというネットワーク機能に最も関心がある。ギガビットイーサネットほど高速ではないが、それでも実質的に任意のIPアプリケーションに十分に対応できるほど高速だ。

 非常に近い将来、テレビで快適にネットサーフィング、電子メールのチェック、インスタントメッセージングができるようになると考えてよいだろう。現在テレビからのインターネットアクセスを可能とするためには必須である別個のイーサネットケーブルが不要となるため、消費者の家庭におけるエンターテインメント関連機器がごちゃごちゃと並んだ空間も幾分すっきりするだろう。

 しかし欠点もある。新規格では新しいHDMIケーブルを必要とする。数百ドルもの大金をはたいて購入したモンスターケーブルを含む既存のHDMIケーブルは、音声と画像のみに対応しているため、新規格との互換性がない。

 仮に既存のケーブルが新規格に対応していたとしても、多くの場合においてはやはり新しいケーブルが必要となる。HDMI 1.4では、現行のコネクタよりも約50%小さい「Micro HDMI」と呼ばれる新しいコネクタが使用されるからだ。この新しいコネクタは、ポータブル機器に使用され、最大1080pxの解像度をサポートする予定である。

 HDMI 1.4対応の新しい機器は、2009年末までに発売されることが期待される。

この記事は海外CBS Interactive発の記事をシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。 原文へ

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