Appleは方針を変更して、古代インドの性愛に関する書物である「カーマ・スートラ」を閲覧できる「iPhone」向けアプリケーションを承認した。
Appleは米国時間5月21日、電子書籍リーダーアプリケーション「Eucalyptus」を作成した開発者のJames Montgomerie氏に対し、同アプリケーションで利用できるコンテンツが「好ましくない」として却下することを通知していた。Eucalyptusを利用して、「Project Gutenberg」が公開しているすべての本を閲覧できる。これには、テキストのみの「カーマ・スートラ」も含まれている。
Eucalyptusは「カーマ・スートラ」をインストールしているわけではない。他の本と同様に、ユーザーはこの本を検索してダウンロードしなければならない。この件で不可解なのは、「App Store」で提供されている他の電子書籍リーダーを利用するとiPhoneで「カーマ・スートラ」の閲覧が可能という点だ。
Appleは24日午前、Montgomerie氏と話し合った結果、態度を変えてEucalyptusを承認することにした。Montgomerie氏は自身のブログで、次のように報告している。
本日、Appleの関係者から電話があった。この人物はEucalyptusに非常に好意的だった。われわれはApp Storeでの却下をめぐる混乱について話し合い、その結果、うれしいことに解決に至った。この人物は、Eucalyptusをリビルドして提出すればフィルタリングなしですぐに承認されると述べた。完全版は現在、iPhone App Storeで提供されている。
2008年3月にApp Storeを発表した際、Appleはすべてのアプリケーションを調べ、Appleの社内基準に基づいて承認または却下すると述べていた。しかしながら、Appleは承認するアプリに関して基準が定まらないという経緯がある。
この記事は海外CBS Interactive発の記事をシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。 原文へ
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス