足元の株価急上昇は、この需要回復期待に加えて、実際の受注獲得を好感している。ブイ・テクノロジーは7日、これまで実用実験を進めてきた新型露光装置で総額50億円の受注を獲得したと発表。続いて5月21日には別に総額45億円の受注を獲得したと公表している。新型露光装置の業界内での評価の高さもさることながら、相次ぐ受注獲得は株式市場が期待してきた液晶表示装置業界の需要サイクルがシナリオ通りの回復となっている裏付けとしても注目されている。
新興市場はネット株人気が一巡していたが、5月中旬からはブイ・テクノロジーなど製造業系銘柄が大幅に水準を上げてきた。主役交代もささやかれたが、これによってネット株の先行感が後退。再び小型株市場をけん引する動きも期待されている。
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