節約志向の高まりで中古パソコン(以下PC)の需要が拡大していると言われる。中古PC事業者向けに正規のWindowsOSをライセンス提供する「Microsoft Authorized Refurbisher(MAR)プログラム」も開始され、より安全な中古PCの販売環境が整いつつあるが、ネットユーザーは中古PCについてどのように考えているのだろうか?意識調査をおこない、20代から40代の男女409名の回答を集計した。
回答者のうちPCの使用経験があるのは242名(59.2%)。使用歴で最も多かったのは「10年以上15年未満」で43.8%。「15年以上20年未満(22.7%)」「20年以上(19.4%)」が続き、10年未満の人は少数だった。また、自分に必要なPCのスペックや機能などについての把握度は「90%〜80%(36.4%)」「70%〜50%(28.5%)」「100%(24.4%)」の順に多く、「把握度100%」の男性は女性より21.1ポイント高い33.1%だった。
これらの回答者に中古PCを買ったことがあるかを聞いたところ、42.1%が「ある」と回答。上の年代ほど購入経験者が占める割合は高く、40代で53.7%にのぼった。一方、PC使用歴が「10年未満」の回答者では32.4%と、中古PCの購入経験者は少なめ。
また、中古PCの購入経験者の6割半が自分のPC知識を「把握度100%〜80%台」と高く評価しており、これらの結果から中古PCの購入者にはPCの使用経験・知識が豊富な人が多いという傾向があらためて確認できる。
なお、中古PCを買ったことがない人にPC購入を検討したことがあるかを問うと、52.9%は「ある」と回答。ネットユーザーを対象とした調査だけに、PC購入に関心を持っている人は多い。
そこで、PCの使用・購入経験を問わず全員に、PCを購入するなら正規ライセンス付きの中古PCを購入したいと思うかを聞いてみた。すると、「購入したい」人は全体の17.1%、「購入を検討したい」は39.4%で、合わせて56.5%が中古PC購入に前向きな意向を示した。
特に中古PCの購入経験がある人で83.3%と評価が高いほか、中古PCの購入経験はないがPC購入を検討したことがある人では67.6%、購入検討の経験がない人でも51.5%が前向きに評価しており、中古PCに正規ライセンスが付くことで製品の信頼性・安心感がアップすると感じる人が多いようだ。MARプログラムの開始により、中古PC市場がどのように変化していくのか、今後に注目したい。
調査はブロガー向け情報サイト「ブロッチ」などネットマーケティングを展開する株式会社アイシェアが、同社の提供するサービス会員をパネラーとして行った。
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