ミシガン大学は図書館として初めて、「Google Book Search」訴訟の和解条件に基づく書籍デジタル化プロジェクトに参加する契約をGoogleと締結した。
Googleとミシガン大学は2004年から、同大学図書館の蔵書のデジタル化において協力してきていたが、Google Book Search訴訟が和解したことで、ミシガン大学は同大学図書館の蔵書をサブスクリプション形式、あるいは場合によっては無償でオンライン提供できるようになる。この和解については、巨大なデジタルライブラリが1社によってのみ提供されることからくるアクセスに関するコストを懸念する図書館グループからのみならず、政府からも注目が集まっている。
しかし、Googleはミシガン大学に対して、プロジェクトへの参加と引き換えに、デジタルライブラリのサブスクリプションコストを助成する計画である。また、ミシガン大学は今後のプロジェクト参加者のために、サブスクリプションコストを定期的に見直す権利についてもGoogleと取り決めを行った。同大学のウェブサイトによると「彼らがその価格は高すぎると判断すれば、これらの条項に同意するミシガン大学やその他の図書館とともに、調停を通じてその価格を変更することができ、Googleはそれに応じて(Book Rights)Registry(版権レジストリ)と協力して価格を変更することが求められる」という。
著者らは、この和解案から離脱し、自らの著作物がGoogleのデジタルライブラリに登録されないことを望むかどうかを2009年9月までに決定する必要がある。Googleはこの和解により、米国内の図書館に無償で公衆端末を設置し、パブリックドメインの作品や、同社が複製を許された著作物、絶版書籍のデジタルコピーへのアクセスを可能にすることになる。また、他の図書館には、利用者がデジタルライブラリにアクセスできるよう、サブスクリプションが提供されることになる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事をシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。 原文へ
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