アフィリエイトのトレンドはメディアの“数”から“質”へ - (page 3)

齋藤勇太(ネットマーケティング)2009年05月20日 18時29分
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 さらにクロスワーク代表取締役の笠井北斗氏によると、アフィリエイト業界にはパレートの法則によく似た「2:8(ニッパチ)の5乗の法則」と呼ばれるものがあるという。

  1. 1万サイトの提携申し込みがあったとして、実際に広告をサイトに掲載してくれるのはそのうちの2割(2000サイト)。
  2. 掲載された広告からクリックが発生するのがそのうちの2割(400サイト)
  3. 月に1回以上成果が上がるのがそのうちの2割(80サイト)
  4. 自己購入や不正ではないのがそのうちの2割(16サイト)
  5. 残った16サイトが、全体のアフィリエイト売り上げの8割をあげている(図2)
アフィリエイト図2

 弊社で運用中の案件でも、月間でアクションのあがらなかった媒体という基準で3500の提携媒体を180媒体まで絞り込んだが、獲得数はほとんど落ちることがなかった。別案件では、ユーザーのアクティブ率を測定したうえで、媒体を絞りこみ、アクティブ率の高い媒体に特別報酬を設定することで獲得数が125%となった例もある。

アフィリエイトの今後

 このような運用展開が、金融以外の業界でもアフィリエイトでの市場規模の拡大に伴いどんどん主流になっていくと考えているが、その際にいくつか気をつけなければいけない事項がある。

  1. 媒体を絞りこむだけではなく、よい媒体には単価条件をあげてアフィリエイトサイトのモチベーションアップを図る。単価を上げることにより、アフィリエイトサイトはより多くのリスティングワードを購入することができるようになり、よりコンバージョン数を増やすことができる。
  2. 信用ある媒体に絞り込んだうえで、広告主側で掲載文言に不備がないかサイトパトロールを実施する。ユーザーからすると、アフィリエイトサイトの小さなミスは、広告主への信用低下につながるものなので、しっかり提携サイトを把握し、定期的にパトロールする必要がある。手間と時間がかかる作業だが、代理店、専門の業者に依頼してでも必ず実施すべきである。

 このように、メディアを広げて“数”をとる“攻め”のアフィリエイトから、しっかり“守り”を固めた上で“攻める”アフィリエイトへと変化しつつある。この変化のうえで重要なのは、自社にとっての獲得力のあり信用のできるサイトを発見する。そしてそれら媒体をしっかり定期的にパトロールして自社ブランディングを保持すること。

 アフィリエイトの利便性の裏に潜むリスクを認識し、回避する、上手なアフィリエイトとの付き合い方を模索するうえでの、ひとつのヒントとなれば幸いである。

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