Rackable Systems、買収後も米SGIの社名存続を決定

文:David Meyer(ZDNet UK) 翻訳校正:湯木進悟2009年05月13日 08時08分

 データセンター向けハードウェアを専門に扱うRackable Systemsは、米Silicon Graphics(SGI)の買収手続きの完了後に、「SGI」という新社名を採用することになった。

 同社は、米国時間5月11日に正式な発表を行った。4250万ドルでのSGIの買収は、4月30日に裁判所での承認が得られ、5月8日に完了した。

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 今回の買収手続きにおいて、Rackableは、Silicon Graphics Internationalと呼ばれる子会社を立ち上げた。その後、Silicon Graphics Internationalは、SGIの資産および負債を引き継いだ。今後Rackableの名称は、「Silicon Graphics Internationalの一事業体」として用いられるようになる。またSGIはSilicon Graphics Internationalのブランド名として利用されることになる。

 新たなSGIのポートフォリオには、中規模および大規模データセンター向けの高性能製品ラインアップおよび高性能コンピューティングが含まれる。新生SGIの取締役会は、Rackableおよび旧SGIのシニアエグゼクティブで構成され、Rackableの最高経営責任者(CEO)であるMark Barrenechea氏が、引き続き、新生SGIでもCEO職に就くことになる。

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 Barrenechea氏は、11日の公式ブログへの投稿において、Rackableの名前は、今後もSGIのx86クラスターコンピューティング製品群のブランド名として存続する方針を明らかにした。「Rackableは、新たなSGIのもとに、業界でも知られた、ICE Cube、Altix、InfiniteStorage、CloudRack、MicroSlice、Origin、VUEなどのブランドを統合する」と、Barrenechea氏は記している。

 米国カリフォルニア州フリーモントに本社があるRackableは、1999年に創設されたのに対し、カリフォルニア州サニーベールに本社があったSGIは、スタンフォード大学の卒業生らによって、1981年に立ち上げられた。米国防総省などの大手との取り引きもあったSGIは、4月初めに連邦破産法11条(チャプター11)の適用申請を行い、Rackableが、速やかな買収を進めた。

この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。 海外CNET Networksの記事へ

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