ゴールデンウィークのお供に--老舗サイトからベンチャーまで「デジタル出版」ガイド - (page 2)

 デジタルと侮るなかれ。Fujisan.co.jpでは「ニューズウィーク日本版」や「週刊ダイヤモンド」「ネトラン」などのデジタル版、雑誌オンライン.COMでは「日刊ゲンダイ」のデジタル版など、メジャーな雑誌も販売されているのだ。

 ファッション雑誌「ef」が独自で運営するデジタル版では、プレミアム会員の12カ月コースに登録をすることで1カ月あたり245円で紙面を購読できるほか、オンラインの特徴を活かしプレゼントやイベント招待などの企画を実施している。

 変わったところでは「キカンシネット」が、公的機関の発行する機関誌、広報誌を扱っている。こちらは目次と一部のページの閲覧のみだが、書店等では手に入らないものなので興味深い。

 デジタル雑誌にはフリーペーパーもある。

 Fujisan.co.jpでは、数は少ないが「無料誌・フリーペーパー」で無料のデジタル雑誌が提供されている。

 全国で1000万部を配布する「ぱど」では最新号をデジタル雑誌として配信するほか、同社が出版する女性向雑誌「L'ala Pado」や「BUZZ CLIP」など複数のフリーペーパー全てで最新号のデジタル雑誌出版を行っている。

 誰でもデジタル出版物を公開できる「mixPaper」が4月16日に公開されたが、その後、100点あまりの作品が公開されており、いずれも無料で閲覧できる。素人作品だが興味深いものも多数公開されている。

 デジタル出版の枠組みは書籍や雑誌に留まらず、貴重な資料をデジタル文献として無償で公開するケースもある。慶應大学出版局の「Digital Gallery of Rare Books & Special Collection」は十分見応えがある。

 デジタル出版は各社購読ツールに力をいれており、快適に閲覧できるばかりか、ネット連動などもあり便利な機能が搭載されている。「PCや携帯電話で本は読めない」と思いこんでいる人は一度読んでみてはいかがだろうか。

福沢諭吉の「西洋旅案内」 福沢諭吉の「西洋旅案内」
ぱどの「BUZZCLIP」。44ページのデジタル雑誌。詳細ページへのリンクもある。 ぱどの「BUZZCLIP」。44ページのデジタル雑誌。詳細ページへのリンクもある。

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