Time Warnerの2009年第1四半期の決算は、売上高が23%減少したAOL部門の不振により、厳しい結果となった。Time Warnerの最高経営責任者(CEO)であるJeff Bewkes氏は、AOL部門を今後も維持すべきなのか検討している、という発言を繰り返した。
AOLの第1四半期の売上高が前年同期比23%減の8億6700万ドルとなったのは、加入者(ダイヤルアップ)収入が27%低下し、広告収入も20%低下したからだ。これらの収入縮小はどちらも予想通りで、AOLによると、広告売り上げはすべてのカテゴリ(広告ネットワークとディスプレイ広告、検索広告)で不調だったという。
AOLの営業利益は47%減の1億5000万ドルだった。これにはリストラ費用の5800万ドルが含まれる。AOLの第1四半期の米国におけるユニークユーザー数は平均1億600万人だった。AOLのダイアルアップサービス加入者数は630万人で、前年同時から240万人、前期から57万減少した。
Time WarnerはAOLを切り離そうとしており、報道によると、スピンオフを試みる可能性もあるという。AOLは先日、同社立て直しを任せるCEOにGoogleの元幹部であるTim Armstrong氏を指名した。Time Warnerには、AOLのスピンオフのほか、AOLのダイヤルアップ事業をEarthLinkのような企業に売却するという選択肢もある。
Time Warnerの第1四半期の純利益は6億6100万ドル(1株当たり55セント)で、前年同期の7億7100万ドル(同64セント)から減少している。
投資利益や費用を調整した後のTime Warnerの売上高は69億ドルで、1株当たり利益は7%減となる45セントだった。Time Warnerには、1対3の株式併合やTime Warner Cableの配当金など、多くの可動部分があった。ウォール街は、1株当たり利益を38セントと予想していた。
さらに、Time Warnerは2009年の見通しについて、調整後の1株当たり利益は2008年と同程度の1ドル98セントになるとの予測を再び提示した。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
「程よく明るい」照明がオフィスにもたらす
業務生産性の向上への意外な効果