Googleは先々週、携帯電話向けOS「Android」の次期版である「Android 1.5」のソフトウェア開発キット(SDK)のプレビュー版を公開した。このSDK初期版には搭載予定の新機能一覧表が含まれており、それらの多くはAppleのiPhoneに搭載済みの機能に怪しいほど似ていた。しかし、米国時間4月24日に明らかにされた機能の中に、iPhoneにはないものが1つあった。「Live Folders」がそれだ。
「待ち受け画面用ウィジェット」という大雑把なカテゴリーに分類されているLive Foldersは、基本的には携帯電話上のフォルダの中身を閲覧できるショートカットで、例えば、必要なアプリケーション自体を起動しなくても、Live Foldersから電子ブックや電子メール、RSSフィード、プレイリストなどの中身を確認することが可能だ。Live Foldersにはリアルタイム更新機能も含まれるため、待ち受け画面から受信ボックスを見ているときに新着メールが届くと、その新しいメールも画面に表示される。
Live Folders機能はMarketplaceからダウンロード可能なあらゆるサードパーティー製アプリケーション上で利用できる可能性を秘めているが、SNSや情報、娯楽に関連するコンテンツで最も効果を発揮するようだ。筆者は、NetflixのキューやFacebookのステータスアップデート、動画プレイリストなどに向いていると思う。
Androidチームのブログ記事では、Live Foldersが待ち受け画面上でどのように表示されるのか、はっきりと確認することはできない。しかし、Googleが述べたところによると、Live Foldersはショートカットアイコンと同じような感じで待ち受け画面に表示されるようだ。開発者はLive Foldersを読み取り専用に設定することもできるし、リストビュー内からアプリケーションを起動する機能を持たせることもできる。例えば、そのフォルダ(Live Folder)から「お気に入り」の連絡先を選択すると、電話帳を開いてその人物のデータを表示する、といったことが可能だ。
Google Android 1.5を搭載した携帯電話機の出荷時、「Live Features」には連絡先を確認できるショートカットなど初心者向けの基本的なLive Foldersがいくつか搭載される予定だ。ほかにどのようなLive Foldersが出てくるかは、開発者次第だろう。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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