「Ubuntu 9.04」が正式リリース

文:David Meyer(ZDNet.co.uk) 翻訳校正:中村智恵子、福岡洋一2009年04月24日 10時07分

 Linuxディストリビューション「Ubuntu」の最新版「Ubuntu 9.04」が、ロンドンの現地時間4月23日正式に公開された。

 同OSの最新版(開発コード名「Jaunty Jackalope」)にはデスクトップ、サーバ、ネットブックの3種類がある。最初からネットブック対応版がリリースされるのは、Jaunty Jackalopeが初めてのバージョンとなる。

 前のバージョン8.10(開発コード名「Intrepid Ibex」)は昨年10月にスポンサー企業Canonicalによってリリースされた。今回のバージョン9.04では、デスクトップ環境「GNOME」のインターフェース、Linuxカーネル、「X.Org」サーバのアップデートに加え、高速起動と強化版ファイルシステム「ext4」をサポートして改善を図っている。

 Jackalopeに含まれるその他の機能には、Wi-Fiおよび3G接続間のインテリジェントスイッチングや各種アプリケーションで利用可能な統合通知システムなどが含まれる。「Skype」「OpenOffice 3.0」「Adobe Flash」などの生産性ソフトウェアも多数含まれている。

 またJackalopeのサーバ版には、クラウド環境でアプリケーションを配備するためのインフラ「Elastic Utility Computing Architecture for Linking Your Programs To Useful Systems」(Eucalyptus)のテクノロジプレビュー版が含まれる。

 次期版となる「Ubuntu 9.10」(開発コード名「Karmic Koala」)では、企業の内部インフラで構築したアプリケーションをクラウド環境で配備可能にするといった、より包括的なクラウドコンピューティング機能が含まれる予定だ。Jackalopeでクラウド機能が限定されているのは、10月にリリースが予定されているKoala以降に向けて、こうした配備機能を試すという意味がある。

この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

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