人気のLinuxディストリビューション「Ubuntu」の次期バージョンとなる「Ubuntu 9.04」の「リリース候補版」、つまり最終テスト版が公開された。
Ubuntuの開発者Steve Langasek氏は、電子メールで「このリリース候補版は完成した安定版で、いかなるユーザーのテストにもかなうものだと考えている」と述べている。リリース候補版の安定性が証明されれば、そのまま最終製品版になることもあるが、Ubuntu 9.04の場合、まだ少数だが修正されるべきバグを抱えている。リリース候補版はUbuntuのサイトからダウンロードできる。
リリース候補版の発表に向けて、Ubuntuのプロジェクトチームはより高速な起動の実現と新しいデスクトップ通知システムに注力してきた。Ubuntu 9.04のサーバ版は、クラウドコンピューティングとの融合(Amazonサービスの統合など)に加え、「Postfix」とパッケージをベースとしたメールサーバスタックのさらなる統合が注目点だ。
また、Ubuntu 9.04には、性能を抑えることで人気を博しているネットブックと呼ばれるノートPCで、Ubuntuを使いやすくした「Netbook Remix」も含まれる。Ubuntu 9.04はASUSの「Eee PC 900」やAcerの「Aspire One」、Dellの「Inspiron Mini 9」などで動作することがわかっている。
Ubuntu 9.04は米国時間4月23日の正式リリースが予定されており、サポート期間は18カ月となる。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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