以前にも増して、購入する商品を選ぶ際「クチコミ」が影響力を増しているという。不況の時代、ネットユーザーは商品選択の際にどんなことを意識し、何を参考に購入商品を決めるのだろうか?20代から40代の男女に製品レビューと消費者モニターに関する意識調査を実施、581名の回答を集計した。
回答者の職業は、会社員41.5%(241名)、学生14.3%(83名)、自営業、専業主婦・主夫各8.3%(48名)、その他27.7%(161名)。未婚 54.6%(317名)、既婚45.4%(264名)。
「不況になったことで以前と比較して製品購入の際に意識するようになったことはあるか?」と聞いたところ、「特に意識していることはない」が27.7%と3割近くを占めたが、「品質と価格のバランスを重視するようになった」が40.8%と最も多く、「価格を重視するようになった」の19.8%を20ポイント以上上回った。
不況とはいえ、安いだけではなく妥協せずある程度の品質を求める消費傾向があることがうかがえ、特に女性や40代ではより顕著にその傾向がうかがえる結果となった。
製品を購入する際、事前に製品利用者のレビューを参考にするかと聞いたところ、74.9%が「する」と回答。最も高い30代が84.2%、最も低い10代では57.9%と年代差はあるものの、男女差はなく、多くの人が利用者のレビューを参考にしていた。
レビューを参考にする人に、良い評価と悪い評価のどちらを参考にすることが多いかと聞くと、「悪い評価」が70.6%を占め、「良い評価」は29.4%。「悪い評価」を参考にする人は、男性73.4%に対し女性は67.0%とやや低めで、年代別では最も高い40代が75.5%、最も低い10代が65.5%だった。
調べた製品が悪い評価だった場合、購入意思がどのように変化するかについては、「良い評価の製品と比較する」が最も多く62.8%で、「購入したいという気持は薄れる」は22.8%、「購入を控える」は12.2%。「購入の意思は変わらない」はわずか0.9%で、製品レビューが商品選択に影響を与えている実態が浮き彫りになった。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」