オープンソースのPDFファイル閲覧ソフト「Xpdf」に複数の脆弱性

 独立行政法人 情報処理推進機構セキュリティセンター(IPA/ISEC)および有限責任中間法人JPCERTコーディネーションセンター(JPCERT/CC)は4月17日、「Xpdf」および「poppler」に、バッファオーバーフローをはじめとする複数の脆弱性が存在すると公表した。

 Xpdfは、PDFファイルを閲覧するためのオープンソースソフトウェア。popplerはXpdfをベースとしたプログラミングライブラリだ。Xpdfには、JBIG2データを処理する際にバッファオーバーフロー、整数オーバーフロー、nullポインタの逆参照、無限ループなど複数の脆弱性が存在する。

 細工されたPDFドキュメントをユーザーが閲覧した場合、PDF閲覧ソフトがクラッシュしたり、任意のコードを実行されたりする可能性がある。脆弱性が存在するバージョンは、Xpdf 3.02pl2 およびそれ以前、poppler 0.10.5 およびそれ以前。ベンダーでは、この脆弱性を解消した最新版「Xpdf 3.02pl3」「poppler 0.10.6」を公開しており、バージョンアップするよう呼びかけている。

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