インターネットを使えば、居ながらにしてあらゆる情報が手に入るようになった。しかし、人と人とが直接出会ってこそ得られる情報は何物にも代え難い。外に出かけていって情報を得ることの大切さを、漆原直行氏が本書で説く。
漆原氏は、すぐにインターネットに頼る人のことを「ググればいいじゃん」症候群と呼ぶ。インターネットで得た情報から、自分なりの分析をするでもなく、まとめ直すでもなく、そのまま印刷して渡せばOKだと思っているような人たちのことだ。
ネットの情報は、そこにある時点ですでに他人がなんらかの編集を施したもの。言わば、他人のフィルターを通した情報だ。それをそのまま写すのでは、新たな発想も企画も浮かぶわけがない。
そこで、このような時代こそ、外に出て街を歩いたり、人と会ったりして、生きた情報を集めることを勧めている。いつもとは違う電車や、路線バスに乗るのもいい。人と会うときには、本題以上に雑談にも耳を傾けるなど、読んだその日から実行できる情報収集のヒントがいくつも挙げられている。
情報収集といえば、パソコンの前に座ることだと思っていたら大間違いである。もっと自分の体や五感をフルに使って、自分ならではの情報を集め、企画力や発想力を高めたい。
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