eBay傘下のインターネット電話サービスSkypeは、来週ラスベガスで開催される無線技術の見本市CTIA Wireless 2009で、iPhone向けSkypeアプリケーションを発表する見通しだという。GigaOMのテクノロジブロガーであるOm Malik氏が伝えている。
Skypeはこの発表について沈黙を守っており、こうしたうわさに対するコメントを拒否している。しかし、同社はCTIA開幕前日の米国時間3月31日午後にラスベガスで記者会見を開く予定となっている。上記のニュースは、このときに発表される可能性が高い。
Skypeは2009年に入ってから、iPhone向けSkypeの開発に取り組んでいることを認めている。同社の最高執行責任者(COO)であるScott Durchslag氏は、1月にラスベガスで開催されたConsumer Electronics Show(CES)で、iPhone版Skypeが間もなくAppleのApp Storeに登場すると語っていた。
すでに「Windows Mobile」携帯電話向けのソフトウェア版Skypeは存在している。Nokiaも同社の携帯電話機の一部にSkypeクライアントを組み込む計画だ。またSkypeは、携帯電話事業者Hutchison 3G UKが販売する独特なSkype携帯電話の開発でiSkootと協力した。さらに一部のJavaを搭載する携帯電話向けにSkype Liteバージョンも提供されている。
ようやくiPhoneユーザーもSkypeを利用可能になるかもしれないが、喜ぶのはまだ早い。このiPhone向けSkypeアプリケーションはWi-Fiネットワークでしか利用できない可能性が高いのだ。というのもAppleは、Skypeへのアクセスを提供している「fring」など、他のサードパーティーサービスにも同様の対応をしてきたからだ。
この場合、Skypeサービスの有用性が大幅に制限されることになる。他の携帯電話ユーザーは携帯電話の電波の届く範囲ならどこでもSkypeサービスが利用できるのに対し、iPhoneユーザーはWi-Fiにアクセスできる場所でしか利用できない。大半の人々は家庭や職場でWi-Fiにアクセス可能だが、どのみちそれらの場所では近くにコンピュータがある可能性が高い。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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