NTTデータと岡村製作所は3月26日、ネットワーク式収納管理システム「Rectline-typeNT」(レクトライン-タイプNT)と入退室管理システム「CYBER STREAMII」(サイバーストリームII)を発売した。2システムで2009年度の売上3億円を目指すという。
これら2つの管理システムには、NTTデータのマルチICカードリーダライタ「【u:ma】-G」(ウーマジー)が組み込まれている。【u:ma】-Gは、複数のICカードタイプに対応した機器。メーカーによって異なるフォーマットのICカードを、内部で共通フォーマットに翻訳して上位システムへ伝達できる。
Rectline-typeNTは、オフィスなどのキャビネットを既存のICカードで権限管理できるネットワークシステムだ。具体的には、扉ごとの利用権限や2人立ち会いでの認証、時間帯や曜日に応じた利用者の開閉制限などの設定ができる。【u:ma】-Gにより、簡単な設定のみで異なるフォーマットのICカードを同時に使え、また履歴が残るため利用した社員の特定ができるという。
CYBER STREAMIIは、ICカードや指紋、静脈などの生体認証を使った入退室制御機能により、部外者の不正侵入やそれに伴う情報漏えいなどを未然に防げるというシステムだ。岡村製作所によると、ICカードや生体認証を使うことで、鍵の紛失の恐れや保管の手間がなくなるという。
従来、ICカードに対応した情報セキュリティ機器を企業が導入する場合、利用しているICカードの種類に応じたカスタマイズが必要だった。このため、ユーザー企業にもシステム提供メーカーにも導入負担があったという。岡村製作所では【u:ma】-Gを採用することで、顧客のICカードに対応した入退管理、収納管理システムを短納期、安価に販売していくとしている。なお、Rectline-typeNTは4連タイプで300万円。CYBER STREAMIIは最小構成(1つの扉につき1つのリーダ)で150万円としているが、ICカードの必要枚数によって価格は異なるという。
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