Oracleが発表した会計年度第3四半期(12月-2月期)決算は、予測よりも堅調な内容だった。また同社は初めて、配当金を振り出して、現金を分配することを発表した。
同社の発表によると、第3四半期の売り上げは前年同期の53億5000万ドルを上回り、54億5000万ドルとなった。一方の純利益は13億3000万ドル(1株あたり26セント)だった。同社によると、為替の影響で利益は1株あたり5セント減少しているという。また非GAAPベースの利益は、アナリストらの事前予測が1株あたり32セントだったのに対して、実際は35セントだった。
ソフトウェア売り上げは前年同期比5%増の44億ドルだったが、新規ソフトウェアライセンス売り上げは6%減の15億ドルとなった。アナリストらは12%減というより厳しい落ち込みを予想していた。ソフトウェアライセンスの更新やサポートによる売り上げは11%増の29億ドルとなった。
一方でOracleは、1株あたり5セントの配当金を四半期ごとに支払ってゆくことを明らかにした。配当を宣言するという動きは興味深い。(Oracleの配当金はさほど大きな額ではないが)四半期ごとの支払いを狙う投資家をとりこむことで、株価下落に歯止めをかけられるかもしれない。
Oracleの共同社長Safra Katz氏は、アナリストらとの電話会議で「これまでの第3四半期の中で最も高い営業利益率を実現し、結果に満足している」と述べた。同氏は、Oracleがシェアを明らかに拡大しつつあると述べると同時に、為替が問題であると述べた。ここ数カ月でドルが他国の通貨より強くなり、そのことが成長の足かせになっている。Katz氏は第4四半期決算では、為替の影響で利益が1株あたり7セント程度落ち込むとの予測を示した。
Oracleが発表した第4四半期決算の予測は、控え目だった。Oracleは第4四半期の非GAAPベースの利益が、現在のドル価格を適用した場合、1株あたり42〜46セントになると予測する。為替変動の影響を除けば、利益は1株あたり49〜53セントになるはずだった。GAAPベースの利益は1株あたり34〜38セント。アナリストらは、これが1株あたり46セントと予測していた。
第4四半期の総売上は、3%減から2%増の範囲内になるとOracleは予想する。新規ソフトウェアライセンスの売り上げは17〜27%減少する見込みという。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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