Discovery、アマゾンを提訴--「Kindle」の一部機能で特許侵害と主張

文:Greg Sandoval(CNET News.com) 翻訳校正:編集部2009年03月18日 13時31分

 Discovery CommunicationsはAmazon.comを提訴し、「Amazon Kindle」と「Amazon Kindle 2」のセキュリティおよびコピー保護機能の一部が特許侵害にあたると主張している。Discovery Communicationsは「Discovery Channel」や「Animal Planet」を傘下にもつ。

 デラウェア地区の米連邦地方裁判所に提出されたこの訴訟で、Discovery Communicationsは金銭的補償を求めている。金額は不明である。

 Amazonの関係者にコメントを求めたが、即答は得られなかった。

 訴状(PDFファイル)によると、Discovery Communicationsは自社の保有するElectronic Book Security and Copyright Protection System(電子ブックのセキュリティおよび著作権保護システム)の特許を、Amazonに侵害されたという。訴状には、この米国特許第7,298,851号は2007年11月20日に、米国特許商標局(USPTO)からDiscovery Communicationsに付与されたという。同特許の出願は1999年。

 この技術は「購読者への電子テキストとグラフィックスの安全な配信および安全なストレージを提供する」と、Discovery Communicationsは訴状で述べる。

 筆者の疑問は、なぜDiscovery Communicationsが電子ブックリーダーの技術を開発したのかということである。エンターテインメント企業である同社が電子リーダー業界に参入し、Amazon、ソニー、Hearst Corp.に追随する準備をしているのだろうか。

 Discovery Communicationsの広報担当は取材後、創業者のJohn Hendricks氏がちょっとした発明家であると説明した。Hendricks氏は1990年代、コンテンツをデジタル化するシステムの考案に挑戦していた。

 Hendricks氏は電子ブックシステムの技術だけでなく、テレビコンテンツのデジタル化に関連する技術も模索していた。同氏は2004年、テレビに関する特許を売却したが、Discovery Communicationsは電子リーダーの特許を保持した。同社が電子ブックリーダーを開発するのかという質問に対し、同社の広報担当は「われわれは現時点でこのKindleの件にのみ焦点をあてている」と述べた。

この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

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