クラスキャットは3月9日、迷惑メール対策アプライアンスシリーズの最新版として、総務省のガイドラインに準拠した「中堅企業向け迷惑メール対策アプライアンス」および「ISP向け迷惑メール対策アプライアンス」の提供を開始した。
新製品は、センドメールの技術を、導入や運用が容易なアプライアンスサーバとして提供するもの。ハードウェアプラットフォームは、IBM System xまたはBladeCenterを選択できるようにし、対応ユーザー数や利用目的、機能に応じて5種類のモデルを用意している。
中堅企業向け迷惑メール対策アプライアンスは、専任のIT管理者がいない企業でも導入、運用できるよう、クラスキャット製のインターネットサーバ管理ツールとセンドメール製の迷惑メール対策ソフトを搭載していることが特徴。標準構成として、利用ユーザー数に応じて250ユーザー対応、500ユーザー対応、1000ユーザー対応の3種類のモデルを用意した。
また、金融機関などで広く利用されている、添付書類のパスワード付きZIP暗号化に対応した。ウィルススキャンやポリシーフィルタリング、メールアーカイブなどを実施した後に暗号化されるため、メールシステムの利便性や信頼性をより高められるとしている。より高度なAES暗号を利用できるオプションも用意した。
ISP向け迷惑メール対策アプライアンスは、中堅企業向け迷惑メール対策アプライアンスの対応ユーザー数を1万以上としたもの。ユーザーごとにメールポリシーの条件を設定し、該当メールを隔離する機能や、ユーザー独自のホワイトリスト/ブラックリストの設定に基づいて迷惑メールの分類処理ができるアプライアンスと、「インテリジェント・メールトラフィックコントロールアプライアンス」の2種類をラインアップしている。
インテリジェント・メールトラフィックコントロールアプライアンスは、センドメールが開発した、送受信メールの通数やコネクション数などをゲートウェイで制御する製品。迷惑メールを大量に送りつけるドメインからのメールを拒否し、DoS攻撃などからメールシステムを防御するとともに、余計なトラフィックをゲートウェイで遮断する。
これにより、ネットワークバンド幅、プロセッサ、ストレージなどのリソースの無駄遣いをなくせるとクラスキャットでは説明している。また、正当なドメインからであっても、メール流量を適正に制御することによって安定したメールサービスを提供できるという。なお、今回の新製品については、ハードウェア、OSやアプリケーションなどに関して1カ所で応対する問い合わせ窓口を用意した。日本IBMのビジネスパートナーを通じて販売する。初年度1000システムの販売を目指す。
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