インテックは3月9日、ITソリューションベンダー7社が実施した、流通業界向けの新たなプロトコルである「JX手順」に対応した相互接続試験において電子証明書を提供したと発表した。各製品における通信相手の認証、通信メッセージへの署名、暗号化が可能であることが確認されたという。
2007年4月、流通業界を中心に新たな標準EDI(企業間電子データ交換)の規格として制定された「流通ビジネスメッセージ標準」(流通BMS)では、従来の電子発注システム(EOS)で用いられていたデータ通信プロトコル「JCA手順」に代わり、インターネットEDIに対応した次世代型の「JX手順」「EDIINT AS2 手順」「ebXML MS 手順」が採用されている。これらは主に、小売業と卸売業との間で今後普及が見込まれている。
この動きを受け、利用者のデータ通信接続テストの負荷を軽減し、JX手順導入を促進するために、エス・エフ・アイなど7社が2008年10月から、JX手順対応のインターネットEDIパッケージ相互間の接続性を確認するテストをしていた。インテックはここに「EINS/PKI+ for EDI」の証明書を提供。流通BMSにおけるJX手順では、1取引のデータ量10Mバイト(1万明細)を推奨値としているが、実験では各社のEDIパッケージ間で問題なく送受信できることを確認したという。
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