人気ビデオカメラである「Flip Video」を製造するPure Digitalに対するCisco Systemsとの買収契約が合意に向けて進んでいるという。TechCrunchが報じている。
TechCrunchは、サンフランシスコに拠点を置くPure Digitalが売却を検討しているという複数の匿名筋からの発言を引用している。別の情報筋によると、このたびのCiscoへの売却は「完了した取引」で、売却額は5億ドル以上であると述べている。
Pure Digitalの最高経営責任者(CEO)であるJonathan Kaplan氏からのコメントは得られていない。
約5年間に渡って使い切りカメラの開発に従事してきたPure Digitalは、YouTubeなどオンライン動画サイトに直接、容易に動画をアップロードすることのできる小型でフラッシュベースのビデオカメラFlip Videoで成功を収めた。
Flip Videoは基本的に無の状態から2年でビデオカメラ市場で非常に大きな割合を占めるまでに成長した。刺激を受けたKodakやソニーなど大手電子機器メーカーは、自社の小型ビデオカメラで追従することとなった。
Pure Digitalは少なくともこれまでに1度、売却の可能性について話題になったことがある。CNET Newsは1月、ソニーがまだ「Webbie HD」カメラを開発する前に、Pure Digitalの買収を検討していたが、価格面で折り合わなかったと報じていた。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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