また、VERTU ClubメールはVERTUコンシェルジュとも連動しています。例えば「明日パリのホテルに泊まり、レストランで食事がしたい」というリクエストをしたとしても、国をまたぐ場合は時差があることから、すぐ情報が得られるとは限りません。そこでライフスタイルマネージャーが情報を調べて、メールで結果を送ります。お客様が飛行機で移動などをしている間にすべてのセッティングが完了し、到着後にその結果をメールで知ることができるというわけです。従来のコンシェルジュサービスは音声のみのやりとりがほとんどであったことを考えると、メールと連動しているというのは大きなポイントといえるのではないでしょうか。
Vertuウェブは、ユーザーのニーズに合った最新情報をウェブ上で提供するというものです。例えば経済情報や天気情報など、刻々と変わっていく情報をすぐ確認できるようになっています。
これら4つのサービスに加え、「VERTU通話・通信サービス」や「VERTUカスタマーサービス」といった基本的なサービスも利用できます。通話料に関しては、国内通話1200分の通話料が基本料に含まれています。オーバーした場合の料金も、30秒7.875円と安価に設定されています。
日本では2つのモデルを提供しています。1つは「Signature」、もう1つは「Ascent Ti」というシリーズで、それぞれ121万円から、67万円からとなります。
Signatureは263のパーツを1人の技術者が組み立てており、本体にはという、大量生産とは全く逆のコンセプトを持つ端末です。それゆえ職人の高いレベルの技術が必要で、英国の工場でも6人しか作ることができません。
表面にはダイヤの次に硬度があるサファイアクリスタルという素材を使用しています。これを2000度の溶鉱炉で2週間かけて精製し、細かくスライスしてはめこんでいるので、金属などで傷つくことはありません。ちなみにサファイアクリスタルは、スイスの高級時計でも高価なものにしか使われていない、非常に高級な素材です。
カラーは4種類用意していますが、そのうちソリッドゴールドは、高級腕時計や宝飾品、貴金属などの認証機関Swiss Assay Officeの認証を、電子機器として初めて受けています。またホワイトゴールドは、シルバーではなくパラジウムを混ぜているので丈夫であるうえ、一般的なホワイトゴールドより深みのある色となっています。
一方のAscent Tiは、全面にチタンを採用しています。このチタンも高級スポーツカーのエンジン部分の一番大事な所を作っているのと同じもので、非常に丈夫な素材です。Signatureと異なり3メガピクセルのカメラを搭載しているので写真やビデオの撮影が可能であるほか、レザー部分のカラーバリエーションやフェラーリの限定モデル「Ascent Ti Ferrari」を用意するなど、ファッション性も高めています。
まず日本で利用できるよう、第3世代携帯電話(3G)に対応しているということです。さらにキーパッドを日本語に対応させるなどの作り替えが必要な部分があることから、この2機種を日本市場向けとして選びました。
ハードだけでなくソフトウェアも日本市場向けにしており、メールで絵文字が使えるほか、日本人の使用頻度が高いメールやウェブが、待ち受け画面のメニューからすぐ呼び出せるようになっています。海外ではこのようなデザインにはなっていません。
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