ウィルコムは3月3日、携帯端末向け電子カルテ情報サービス「ポケットカルテ」と、モバイル情報端末「WILLCOM D4」を活用したヤマサキのバーコード読取型トレーサビリティ・モバイルシステム「アビリティ」が、MCPC(モバイルコンピューティング推進コンソーシアム)が主催する「MCPC award 2009」のグランプリ(大賞)および総務大臣賞候補にノミネートしたと発表した。
ポケットカルテは、特定非営利活動法人日本サスティナブル・コミュニティ・センターの情報化プロジェクトと、アピウス、メディカルコミュニケーション、ウィルコムが共同開発した携帯端末向け電子カルテ情報サービス。2008年10月1日にサービスを開始し、2009年1月末にユーザー数が1万件を突破した。
ポケットカルテでは、特定健診結果や紹介状(診療情報提供書)の管理ができる。今後は、薬の服用を管理する「お薬手帳機能」をモバイル対応させるほか、薬の外観から効能や飲み合わせ情報を検索する「お薬検索機能」などを追加する。
また、アピウスが提供する電子カルテ「エクリュ」に、ポケットカルテの電子カルテ管理フォーマット(CDAR2)を対応させる。これにより、全国の医療機関にある電子カルテ情報を、ポケットカルテを通じてユーザー自身が管理できるようにする。
もう1つのヤマサキは、海藻や海泥の成分を配合したヘアケア用品、スキンケア用品、入浴剤などの製造販売事業を展開する企業。同社は、在庫管理業務の効率化を目的に、WILLCOM D4と超小型バーコードリーダーを組み合わせたシステムとしてアビリティを開発、導入した。また同社は、店頭営業情報管理システム「SAMS」のモバイル版として、ウィルコムの「Advanced/W-ZERO3[es]」を採用している。
3月19日のMCPC award 2009表彰式で、グランプリおよび総務大臣賞、モバイルテクノロジー賞、モバイルビジネス賞、モバイルコンシューマー賞、モバイル中小企業賞の各賞が決定する予定だ。
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