ドイツで開催中の情報技術見本市「CeBIT 2009」で、ASUSが興味深いコンセプトを提示していた。従来のスクリーンとキーボードが1つずつという構成ではなく、ディスプレイを2つ搭載したノートPCがそれだ。同社は、このノートPCを「革命的なデュアルパネルコンセプトのノートPC」と呼んでおり、「世界中のユーザーが提供してくれた数々のアイデア」から着想を得て設計した、とコメントしている。
ユーザーは、WePC.comと呼ばれるウェブサイトから、革新的なノートPCに関するアイデアを提出したり、議論したりすることができる。そして、提出されるアイデアの多くは、単一機器に複数のディスプレイを搭載するというコンセプトに関するもののようだ。
これらの写真からは、一般ユーザーのアイデアを実現しようとする試みが見て取れる。しかし、ASUSは「このコンセプトはまだ実験段階であり、今後も継続的なフィードバックが必要だ」と注意を促している。
ASUSは、このシステムについて以下のように説明している。
デュアルパネルは、ユーザーが主要な使用シナリオに応じてカスタマイズできる柔軟な作業スペースを提供する。例えば、仮想のタッチパッドやキーボードのサイズを変更することなどが可能だ。
ハンドジェスチャーや筆跡認識、マルチタッチなどの機能を備えたコントロールサーフェスは、柔軟かつ直観的な操作が可能だ。ユーザーがデュアルパネルコンセプトを活用できる使用シナリオは、無数にある。例えば、マルチタッチスクリーンと仮想キーボードおよびタッチパッドを搭載した従来型のノートPCとして、あるいはデュアルパネルを組み合わせて1つの大型ディスプレイにすることでワイドスクリーンの映像を楽しめるマルチメディアセンターとして利用することも可能だ。E-bookモードでは、ユーザーはデュアルパネルコンセプトのノートPCを両手で持ち、直観的なジェスチャーをしたり、画面に触れることでページをめくりながら、紙の本を扱うのと同じような感覚で使用することができる。
これらのコンセプトの目的は、技術革新やユーザー中心設計を通して、ユーザーに利便性をもたらすことだ。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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