タレントが商品を美味しそうに食べるシーンや、料理の映像が食欲をそそる、食品のテレビCM。視聴した人の購買意欲や購買行動にはどんな変化があらわれるだろうか。20代から40代を中心とするネットユーザー475名の回答を集計した。
食品のテレビCMを見た後、その食品を食べたくなったことがあるかを聞いたところ、全体の63.4%が「ある」と回答。男女別では女性の71.4%が「ある」と答え、男性の56.9%よりも15ポイント近くも多かった。
食品のCMを見て、その食品を食べたくなったことが「ある」とした人に、具体的な食品名を複数回答形式であげてもらったところ、「ピザ」がトップで44.9%、以下「カレー」が43.2%、「ドーナツ」が36.9%、「即席めん(インスタントラーメン・カップ麺など)」「チキン」がともに35.2%で続いた。
一方、男女別ではその順位に違いが見られ、男性では「カレー(45.0%)」「即席めん(40.3%)」「ピザ(38.3%)」の順で続いたが、女性では「ピザ」が51.3%でトップ。次いで「ドーナツ(48.0%)」「チョコレート・チョコレート菓子」「チキン」が44.1%と同率3位という結果に。男性に比べ、女性はやはり甘いものにひかれやすいようだ。
またテレビCMを見て食べたくなった後、実際にその食品(他メーカーの商品を含む)を購入したことがあるかとの問いには、「食べたくなった経験のある人」の70.8%が「購入したことがある」と回答。
男女別に見ると、男性では66.4%ほどだったが、女性では75.0%と、女性の方がCMをきっかけに購入にいたる人が多かった。一方、全体で見ると「テレビCMを見て食べたくなり、実際に購入したことがある人」は44.8%。男性では37.8%だが、女性では53.5%と半数を超えた。
さらに、テレビCM視聴後、その食品を購入した経験がある人に、購入した食品がCMで見た商品と同じものだったかを答えてもらったところ、購入経験者の60.1%が「CMで見た商品」と回答。
「CMで見た商品と他メーカーの商品、どちらとも購入したことがある」は34.7%で、購入経験者のほとんどがCMで見た食品を購入しており、特に女性では「どちらも購入したことがある(42.1%)」が、男性の26.3%を15ポイント強も上回った点が目立った。こちらも全体で見ると「CMで見た商品」を購入した人の割合は42.5%。男女別では男性が34.7%だったのに対し、女性は52.1%とやはり半数を超えた。
それぞれのメーカー商品を購入した理由は何かを自由回答で聞いたところ、CMで見たメーカーの商品のみ購入したことがある人の大半を占めたのは「おいしそうだったから」という意見。やはり映像から入ってくる印象は、視聴者にとって購買意欲を起こさせる大きな要因となっているようだ。「新製品や期間限定品はとりあえずチェックする」という人も少数ながらおり、CMで情報をキャッチした食品を「指名買い」するパターンもあった。
他メーカーの商品のみ購入した人については、「味が(CMメーカーの食品より)もっと美味しそうだった」や「値段」などが購入理由に。CMをきっかけに店頭で同類の商品と検討した結果、別メーカーの食品を購入するという行動も見られた。
一方、CMメーカーと他メーカー、どちらも購入したことがある人の理由は「新製品でまだ店頭に出てなかった時には別のメーカーの類似品を買った」「店へ買いにいったら、たまたま他の商品が特売していたから」など、店頭の販売状況に起因することが多い様子。「メーカーにこだわらない」という人が多いのも、どちらも購入経験がある人の特徴のようだ。
調査はブロガー向け情報サイト「ブロッチ」などネットマーケティングを展開する株式会社アイシェアが、同社の提供するサービス会員をパネラーとして行った。
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