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日本市場の勉強は十分、今年も“タッチ”で攻める--サムスン電子が説明会

坂本純子(編集部)2009年02月27日 23時28分
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 サムスン電子は2月27日、バルセロナで行われた「Mobile World Congress」で発表した携帯電話「OMNIA HD」や「Ultra TOUCH」などのラインアップに関する説明会を国内で開催した。

 Mobile World Congressでは、薄型・高機能端末「Ultra」シリーズの最新モデル「Ultra TOUCH」、世界初の720P HD動画録画・デコード機能を備えた「OMNIAHD」など全24端末を展示。今回の説明会では、Ultra TOUCHとOMNIAHDほか、ミュージックフォンとなる「BEAT Edition」シリーズとして「BEAT DJ」「BEAT DISC」と計4つの実機を披露した。日本での展開時期は未定だが、現在各キャリアに端末展開を提案している最中という。

左から、「OMNIA HD」「BEAT DJ」「Ultra TOUCH」「BEAT DISC」 左から、「OMNIA HD」「BEAT DJ」「Ultra TOUCH」「BEAT DISC」

 同社はタッチパネル式の携帯電話に力を入れており、2008年度に発表したタッチパネル式携帯電話は20機種を超えるという。タッチパネル端末シリーズの第1弾となる「TouchWIZ(F480)」を皮切りに、6月よりアジア・ヨーロッパなどでグローバルモデルの「OMNIA」を発売。日本市場では、日本版OMNIAとして「SoftBank 930SC OMNIA」を販売している。

 同社のラインアップは、いずれもタッチインターフェースの携帯電話だ。なぜタッチインターフェースにこだわるのか。

日本市場を担当する日本輸出Group 無線事業部 統括部長の金松信氏 日本市場を担当する日本輸出Group 無線事業部 統括部長の金松信氏

 「簡単だ。お客様が楽しく使えるのがタッチ。音楽も映像も、GPSやゲームも、すべてタッチでいままでのことができる世界がくると信じている」と日本市場を担当する日本輸出Group 無線事業部 統括部長の金松信氏はいう。

 同社の2008年の携帯電話出荷台数は、前年と比べておよそ2割増の1億9670万台(前年比プラス4000万台)、世界第2位の出荷台数を記録。北米市場においては、フルタッチ式携帯電話「Instinct」の販売が好調でトップシェアを獲得したという。

 携帯電話市場全体の伸び率は2008年度18%だったのに対し、サムスン電子は35%の成長率。今年は「携帯業界も先が見えないくらい悪い」と金氏は言うが、タッチインターフェースを武器に、さらなるシェア獲得を目指したい考えだ。

 一方で、伸び悩む日本市場に対しては「日本の責任者として、いつも恥ずかしい思いをしている」と本音もぽろりと口にする。日本市場は、端末の独自性から海外メーカーのシェア獲得が難しいと言われているが、2008年末にノキアが日本市場からの撤退を表明したことを受けて、こう金氏は分析した。

 「それぐらい世界的に携帯ビジネス市場が厳しいことの証明。日本に力を入れていなかったのではないか。なぜなら、日本のお客様に対して、カスタマイズはそれほどしていなかった。ノキアマニアはそこそこいるが、使いにくい面があったと思う。日本向けの携帯電話ではなかった。余裕があればビジネスを続けたかもしれないが、それぐらい市場が悪い。あまり成果もなく難しい日本市場で力を入れる余裕がないということ」

 では、今後のサムスンは日本市場でどう展開していくのか。

 「これからも日本市場は続ける。日本のマーケットはそんなに小さくはない。ただ、ソフトバンクモバイルとau、NTTドコモとキャリアごとに違うため、1つの機種を開発したらどこでも売れる市場ではないので、むずかしい」と本音を見せた。

 それでもやっていく理由については、「世界的にも最先端の技術を早いスピードで発展し続けた国。iモード、写メール、デバイス面ではカメラも今や8M。素材やデバイスなども発達しており、学ぶところがたくさんある。技術のスピードは韓国と日本は似ている部分があるし、十分に日本でもできると信じている。ただ、ほかの地域が忙しかったため、日本市場に100%力を入れたかどうかは疑問があるが、いままで勉強はした。勉強は十分、これからはビジネス的に成長していきたいと思っている」と今後の展開を語った。

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