ワシントン州・レドモンド発--Steve Ballmer氏が米国時間2月24日に金融アナリストに語ったさまざまな情報から判断すると、コードネーム「Office 14」と呼ばれるOfficeの次期バージョンは2009年中にリリースされる見込みはないようだ。
「戦略的な見地から、次の画期的で重大なマイルストーンはOffice 14、つまりOfficeの次期リリースであるが、これは2009年ではないだろう」とBallmer氏は金融アナリストたちに語った。また、「ほかに、SharePointのバージョンがあり、Exchangeのバージョンがあり、そしてOffice Liveの新しいバージョンがある」とも述べた。
Windows 7と同様、MicrosoftはOffice 14の出荷時期については明らかにしていないが、2009年中に出荷されるとの見方も一部にはある。Windows 7も、クリスマス商戦でのPC販売に向けて2009年中に出荷されるという見方が依然強い。
Officeへの最新アップデートであるOffice 2007で、Microsoftはユーザーインターフェースを刷新し、「リボン」インターフェースを追加するなど、Officeの外観に多くの変更を加えた。
今回、変更点は他のエリアにフォーカスされている。Office 14でのもっとも大きな変更の1つとして、デスクトップバージョンに加え、「Office Web Applications」のセットも提供される。Office Web Applicationsは、Word、Excel、PowerPoint、OneNoteをスリムダウンしたバージョンであり、ウェブブラウザを通じて実行できる。Internet Explorerだけではなく、FirefoxとSafariもサポートされるため、Officeは初めてLinuxマシンやAppleのiPhoneでも実行されることになる。
MicrosoftはOffice 14とそのウェブベース版の初期テストを開始しており、公開テストは2009年内のどこかで実施される予定である。Exchange 14も約400万人によってテストされているが、多くの人々はそのことに気付いてさえいない。これは、大学などの教育機関でのWindows Live@eduユーザーに向けたMicrosoftのOutlook Liveサービス(前はExchange Labsと呼ばれていた)が、新Exchangeの初期バージョンで稼動する形をとっているためである。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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