2007年と2008年のモバイルユーザのコンテンツ利用頻度を比較すると、週1回未満のユーザーが36.9%から30.2%に減少し、週に20回以上利用するユーザーが増加傾向(11.8%→13.9%)にある。その一方で、2008年における企業のモバイルサイト開設状況は21.6%とまだまだ少ない状況である(参考資料:ケータイ白書2009)。
これでは検索ニーズを受け止めるモバイルサイトが少ないため、行き場のない検索数が溢れてしまう。Google モバイルの検索結果統合にもうなずける。
Googleモバイルの検索結果に表示されるPCサイトをクリックしてみよう。すると、「Google Wireless Transcoder」によって携帯電話ブラウザ用のシンプルなHTMLに変換されて表示され、レイアウトが崩れたり、ページが分割されたりする。
Googleの素晴らしい技術ではあるが、モバイル専用として作られたサイトと比較すると、ユーザビリティに大きなハンディを背負い、ユーザーへの負担も否めない。
モバイル端末のスペックや通信速度が高まり、GPSを搭載したモバイル端末の保有率が55.3%となるなど、端末自体は日進月歩の進化を遂げている。その一方で、受け皿となるべきモバイルサイトが絶対的に少ないことは大きな機会損失に繋がると筆者は考える。2009年はモバイルを制するものがマーケティングを制すと言っても過言ではないだろう。
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