リンクポピュラリティとは、「どのようなサイトからどれだけリンクされているか」という指標のことである。Googleやヤフーをはじめとする多くの検索エンジンにはこの評価軸が実装されており、リンクポピュラリティが高いサイトは評価が高まりやすい傾向にある。
一般モバイルサイト向けの検索エンジンにおいても、この評価軸が実装されていると考えられる。モバイルサイトは、PCサイトと比較するとテキスト量が少なく、サイト内に記述されているテキストだけではサイトを正しく評価できない。そのため、自然発生的に貼られるリンクはサイトの評価を向上させる大きな要素のうちの1つになりうる。
ただし、せっかくリンクを獲得しても評価されないケースが存在するので注意が必要だ。理由としては大きく下記2点が挙げられる。
前者の改善は非常に困難であるが、後者の場合は単純に“検索エンジンに自サイトを認識させる”ことができれば解決する。後者の原因で特に多いのは、2G端末からのアクセスに対してエラーページを表示させているケースだ。
各社のクローラには2G端末のヘッダー情報を偽装したものが存在するため、2G端末のアクセスに制限をかけているとクローラもアクセスできないサイトとなってしまう。クローラのアクセス時には例外的にアクセスを許容する設定にすれば問題は解決する。
また、リンクポピュラリティの評価ロジックを逆手にとり、ここ最近、モバイルサイトの世界にも互いにリンクを貼り合う「リンクファーム」が大量に発生し、ペイドリンクを専門に扱う業者も出てきた。
こうした行為によって、真に優良なサイトが上位に表示されるのではなく、極めてテクニカルな検索エンジン向けの対策を施したサイトが上位に表示されてしまう可能性がある。そのため、検索エンジン各社ではこうした行為を禁じ、ペナルティを課すこともある。PCの世界ではこうした行為の撲滅を目的とし、より精度の高いロジックをもって違反行為か否かを監視し、的確なリンク監視の体制構築が進んでいる。
リンクポピュラリティの概念は、多くの検索エンジンが実装し、評価のウェイトを高く設定している評価軸であるため、自然にリンクを獲得できれば評価の向上が見込める。
一方で、検索エンジン向けのテクニカルなリンク獲得と判断されるとペナルティも大きい。モバイル検索エンジンの評価ロジックも常に更新され、より精度の高いものとなっているため、自然なリンクの獲得に偏った運用ではなく、サイト内の適切なマークアップにも取り組むといったバランスのよいサイト運用をお勧めする。
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