最近、派遣切りや就職難のニュースが多く報道されているが、ネットユーザーは転職・就職についてどのように考えているのだろうか?20代から40代を中心とするネットユーザー431名の回答を集計した。
事前に職業を聞いた上で、現在転職または就職することを考えているかと聞いたところ、「考えている」と回答した人は28.1%。男女に大きな差は見られなかったが、年代別では、40代の22.4%に対し、30代は31.4%、20代は36.2%と、若い年代の方が転職・就職意向が高かった。
現在は転職・就職を考えていない人のうち「将来転職または就職することを考えている」とした人は24.5%。現在の転職・就職意向で性差はなかったが、将来では、男性(17.4%)より女性(32.2%)のほうが高い割合に。
現在と将来を合わせると、男性(38.7%)、女性(52.8%)で全体の45.7%が転職・就職意向を示した。年代別にみると、20代(66.0%)が最も割合が高く、年代が低いほど転職・就職を考えている人が多いようだ。現在の就業形態別に見てみると、会社員(正社員)で42.1%、会社員(派遣社員)では73.7%にのぼり、不況下でも転職意欲は低くないことがうかがえる結果となった。
転職または就職を考えている理由を複数回答形式で聞いたところ、性別や年代、就業形態を問わず「金銭的な余裕が欲しいから」が最も多く、全体の44.7%。次いで「興味のある仕事をしたいから(29.4%)」「キャリアアップしたいから(26.9%)」といったステップアップ志向の意見がランクインした。
現在・将来を問わず転職・就職意向のある人に求人情報を得るために何を利用したいかと複数回答形式で聞くと、20代のトップは「登録制の求人情報サイト(54.8%)」、30代は「登録制の求人情報サイト」と「登録不要の求人情報サイト」が39.8%で同率トップ。40代も「登録不要の求人情報サイト」「無料の求人情報誌」の2項目が47.1%並んでトップとなった。年代が高くなるにつれ、簡易な方法で求人情報を得たいと考える傾向があるようだ。
この先、転職・就職意向のある人に、今後希望する就業形態を複数回答形式で聞いたところ、「正社員」が73.1%で1位に。性別・年代、就業形態問わず支持を集めた。
男性は「個人事業主(28.6%)」「経営者(14.3%)」が女性を10ポイント以上上回り、独立への意向も見られた。女性は「正社員(61.9%)」の希望が男性に比べ20ポイント以上低かったが、「パート・アルバイト(21.8%)」「契約社員(21.2%)」では男性と15ポイント以上差をつけ、多様な就業形態を考えている様子。
年代別では、20代で「正社員」が87.1%と圧倒的に高く、「契約社員」「派遣社員」という非正規雇用を受容する人がほとんど見られなかったことも目についた。
調査はブロガー向け情報サイト「ブロッチ」などネットマーケティングを展開する株式会社アイシェアが、同社の提供するサービス会員をパネラーとして行った。
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