デジタル家電組み込みソフトのゼンテック・テクノロジー・ジャパンが大量の売り注文を浴びている。株価は2月18日、19日と連日で値幅制限いっぱいのストップ安に売られた。上場維持と事業継続にイエローカードが出されており、投資家の間に警戒感が強まっている。
ゼンテック・テクノロジー・ジャパンは2001年8月に株式公開したソフト開発ベンチャー。デジタル家電向け組み込みソフトなどを手掛け、先進的なビジネスモデルを高く評価され、一時は大証ヘラクレス市場の主力銘柄として人気を集めていた。しかし2009年3月期に入り評価が一変。業績面、運営面で大きな問題が続出している。
薄型テレビ向け製品の投入失敗を受けて大幅下方修正を発表。今期の売上高は前期比半減し、経常損益も大幅な赤字に転落する見込みとなった。また、2008年末には過年度決算の会計処理にも問題が浮上。弁護士と公認会計士で構成された調査委員会を設置し、調査を行うとしていた。
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