Acerの社長兼最高経営責任者(CEO)のGianfranco Lanci氏など同社幹部はバルセロナで開催のGSMA Mobile World Congressで現地時間2月16日、Antoni Gaudiが手がけたCasa Batlloで記者会見を開き、2009年に10機種以上のスマートフォンを市場に投入すると発表し、8モデルを紹介した。
AcerはネットブックとノートPCの方が有名だが、同社は、スマートフォンへの参入は論理的に当然な動きであると述べている。「当社では、モバイルユーザーのあらゆるニーズに対して欠かすことのできないソリューションを提供することを目指しているため、スマートフォン市場は長期モバイル戦略として当然目指すべき方向である」とLanci氏は語った。
「Acer Tempo」スマートフォンシリーズと総称される製品は、すべて「Windows Mobile」を搭載している。AcerはほかのOSを搭載する計画があると述べているが、どのOSかは明らかにしなかった。Tempoシリーズではハイエンドからローエンドまで幅広い機種が提供され、多様な顧客層をターゲットとしている。ここではTempoラインのサンプリングとして、2009年3月と4月に発売される予定の最初の4モデルを紹介する。
Acer M900はビジネスユーザー向けの製品で、メッセージ入力用にスライドアウト式のフルQWERTY配列キーボードを備えている。OSに「Windows Mobile 6.1 Professional Edition」を採用し、3.8インチWVGAタッチスクリーンと、セキュリティ用の内蔵指紋スキャナを搭載している。さらに、GPS機能と5メガピクセルカメラを装備しており、HSDPAに対応している。
Acer F900は、M900と同様に3.8インチWVGAタッチスクリーンを備えているが、物理キーボードはない。
Acer X960はよりコンシューマ向けの製品であり、Windows Mobileスマートフォンの代表的な機能を、従来の携帯電話に近いフォームファクタにまとめている。
Acer DX900は世界初のデュアルSIMスマートフォンでだ。そのため、このデバイスに関連して2つの電話番号を使用することができる。
2009年の下期にAcerが発売を計画しているほかのモデルには、「Acer L1」および「Acer C1」などがある。これらは、通常の携帯電話からスマートフォンに初めて切り替えるユーザーを対象としたエントリモデルだ。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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