Sun Microsystemsは米国時間2月12日、JavaFX Mobileの出荷を開始する。今回は、3段階にわたる同技術のデビューの第2段階にあたる。SunはJavaFX Mobileを通して、Java技術を更新し、ソフトウェアの設計を容易にすることを狙っている。
JavaFX Mobileは、携帯電話上のグラフィクスやアニメーションなどのインターフェースを処理するプラットフォーム。2008年12月にリリースされた、デスクトップ向けのJavaFXや、今後リリース予定のテレビ用JavaFXと類似の機能をもつ。
Sunはあわせて、同技術を支持するパートナー企業を発表する。このたびパートナー企業になったのは、携帯電話メーカーのSony EricssonとLG Electronics、携帯電話事業者のSprintとOrange、ソフトウェアプロバイダーのCynergyとMobiTVである。Sunのマーケティング担当シニアディレクターParam Singh氏は、JavaFXを搭載する携帯電話の出荷時期について、2009年末の開始もあり得るが、2010年には確実に始まるだろうと述べる。
SunはJavaFXの提供を通して、洗練されたユーザーインターフェースのJavaプログラムが容易に開発できるようにしたいと考えている。技術が世に送り出されたとき、携帯電話ユーザーは「表現豊かで素晴らしいだけでなく、機能性に優れたアプリケーションを目にすることになる」とSingh氏は述べる。
JavaFXは携帯電話用アプリケーションの作成において大きな役割を果たすが、すべての役割を担うわけではない。Sunは、JavaFX Mobileを従来のJava Micro Editionと連携させて、Bluetooth通信やカメラ、GPSなどの機能にアクセスできることも発表する予定だ。
JavaFXのソフトウェア開発キット(Software Development Kit:SDK)にはJavaFX対応の携帯電話が手元になくてもソフトウェアをテストできるエミュレータが含まれることも、明らかにされる。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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