ミクシィは2月5日、2009年3月期第3四半期の決算を発表した。売上高は前年同期比18.2%増の30億9100万円、営業利益は同3.3%増の9億5000万円だった。
ソーシャルネットワーキングサービス「mixi」のユーザー数は2008年12月31日時点で1630万人。同月のページビュー(PV)はPCが41億7000万、モバイルが101億3000万で、合計143億1000万だった。
2008年9月と比較すると、モバイルは3億5000万PV増加したものの、PCが8億2000万PV減少し、結果的に合計で4億7000万PVの減少となった。ミクシィ代表取締役社長の笠原健治氏は、mixiの成長が頭打ちなのではとの質問に対し、「来年度は登録制の導入とmixi Platformの開放でユーザー数を拡大できる。広告収益もPVに応じた伸びが見込めるだろう」とした。
それでもmixi事業の広告売上高は前年同期比24.9%の増加と堅調な伸び。課金は「デコメッセージ」など新サービスの開始によってユーザーを広げた。ミクシィ全体の売上高に占める割合は、mixi広告が87.2%(26億9400万円)、mixi課金が6.6%(2億500万円)、Find Jobが6.2%(1億9100万円)だった。求人情報サイト「Find Job!」は求人広告市場の悪化が影響し、売上は前年同期から38%減少した。
通期の単体売上高は130億円から120億円に下方修正した。mixi、Find Job!ともに広告の売上高が想定を下回り、また音楽サービスのユーザー課金の伸びが想定を下回ったためだという。営業利益は契約見直しやコスト削減により、30億円から40億円に上方修正している。
今後はmixiにおいて、モバイル広告の販売拡大、ターゲティング広告など費用対効果の高い広告商材の開発を実施することで広告収益の拡大を図る方針。またモバイルコンテンツ課金を始めとした新たな収益モデルの構築にも注力していくという。
なお、ミクシィは2009年3月期第3四半期より、中国に設立した子会社である上海明迅網絡科技有限公司を組み込んだ連結決算に移行した。
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