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クリエイターがネットで収入を得られる仕掛けとは--「アプリ★ゲット」運営者に聞く - (page 3)

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――サイト登録時に、ユーザーはどこかの「村」に属する必要がありますね。

 他のSNSのコミュニティとは位置付けが異なります。ユーザーはSNSの会員数が少ない段階では、自身の居場所を作りやすく居心地がよく感じるものです。しかし人数が増えてくると多様なユーザーが入ってくるため、そうはいかなくなってきます。村は、このSNS開始当初の居心地のよさを常に保つために用意されているものです。一般的なコミュニティと比べて入退会の制限を緩くするなどして、移りやすい形をとっています。

 とはいえ当初考えていた形とは大きく変化しており、まだ試行錯誤をしている段階です。今後もよりよい環境を作り上げるため、変更を加えていくつもりです。

――ケータイ小説では、読者の意見を反映してストーリーが変わるという話も聞きます。SNSの形式を導入したことで、漫画作品に対する影響はありますか。

 ストーリーを書き換えるというケースや、今後のストーリー展開を読者と話し合って決めるというケースもあります。中には、ユーザーがリクエストした漫画を書き続けるという人もいるようです。

 やはり作る側としては、単にPVが増えるよりも、誰かに見てもらって確実な反応があるというのが大きいように思います。自分の作品を10万人に見てもらうというのは、誰でもできるわけではありません。ですがたとえ10人であっても「誰かに見てもらえる」ということは、大きな意味を持つのではないでしょうか。こうした状況は、コミュニティ要素を取り入れたことで生まれたといえるでしょう。

――現在、アプリ★ゲットは非会員制、マンガ★ゲットは会員制となっています。今後はどうしていきますか。

 実は、アプリ★ゲットもマンガ★ゲット同様、会員制を採用する方向です。IDは共通したものを使い、漫画とアプリとで入り口が異なるという仕組みにする予定です。当初はもっと早くアプリ★ゲットに会員制を取り入れる予定だったのですが、やや遅れています。3月にはこの仕組みを導入する予定です。

――PCの世界では少し前からCGMという言葉が注目されていましたが、モバイルサービスでクリエイターを支援するサービスというのは珍しいですね。

 PCは、仕事での利用を除けば誰しもが日常的に利用するツールではありません。ですがモバイルはテレビなどのマスメディアに近い存在であり、日本全国の幅広いユーザーに対してコンテンツを配信できます。

 当社のサービスは、クリエイターといっても、セミプロ、もしくはプロ志向が強いというのが特徴となっています。PC向けのCGMサービスと比べると、ちょっと特殊な存在といえるかもしれません。

 もっとも、ユーザーの側がアプリで遊ぶだけ、漫画を読むだけで終わってしまうのではないかという危機感もないわけではありません。ですが現在、若い人が漫画やゲームに対する関心が薄れ、テレビも見なくなってきていると言われる中、唯一携帯電話だけが若者のエンターテインメントを支えており、それを通して絵を描いたり、小説を書いたりしているという事実があります。

 携帯電話は悪い影響を与える部分もあるかもしれませんが、彼らが好きな物を取り上げても何も変わりません。自分たちの時代でも、ファミコンでゲームを遊んだ人が、PCで自作ゲームを作るという流れが存在しました。それと同様に、携帯電話を通した創作活動という道筋を作り上げることが必要とされているのではないでしょうか。

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