しかし、AGLIは先日、Intelとそのほかの保険会社に対してデラウェア州衡平法裁判所に提出した訴状で、次のように主張している。
Intelの(保険金)請求に対し、AGLIはIntelに複数の書簡を送付し、保険の補償範囲に関するIntelの主張の評価に必要な情報の提示を求めた。IntelはAGLIにいくつかの情報を提供したが、要求した情報の大半はまだ提供されていない。
情報と意見によると、Intelはまたそのほかの被告保険会社数社にAMD訴訟に関する保険金の支払いを請求してきた。AGLIはIntelに対し、ほかの全ての被告保険会社の補償状況を提示するよう求めたが、Intelがこの請求に対する十分かつ完全な情報を提示したか否かは不明だ。
AMDのIntelに対する訴訟の公判は2010年2月に予定されている。Intel、AMD双方の関係者によると、両社は現在、宣誓供述書を作成中だという。
民事訴訟はその大半が最終的に和解に達していることから、IntelとAMDの訴訟も同様の道を辿る可能性がある。
しかし、現在、両社が宣誓供述書の作成のためにさらに多くの情報を集めていることを考えると、同訴訟が早期に和解に達するかどうかの判断は時期尚早の可能性が高い。
Intelの広報担当のChuck Mulloy氏は、「通常、和解は、テーブル上にすべてのチェスの駒が揃い、(原告と被告)両者の考えが誰にでも分かる時に成立する」と語った。
一方、AMDの広報担当者によると、同社がIntelに求めるのは賠償金の支払いだけではないという。
AMDの広報担当であるMichael Silverman氏は、「(Intelと)和解するとすれば、和解案にわれわれの主張の核心部分でもある(Intelが行っている)すべての商取引の中止が盛り込まれる必要がある」とした上で、「賠償金の支払いだけでは不十分だ」と付け加えた。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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