IBMは米国時間1月20日、同社第4四半期決算(2008年10-12月期)を発表した。利益は前年同期比12%増となり、アナリストらの予測を上回った。
同社第4四半期の純利益は、44億ドル(1株当たり3.28ドル)で、前年同期から12%増加した。
米国金融市場では、IBMが同四半期に1株当たり利益で3.03ドルを計上すると予測されていた。
IBMは以前、2010年に1株当たり10〜11ドルの年間利益を達成するという目標を掲げたが、この目標達成に向け順調に進んでいるどころか、当初の予定を上回るペースで利益が増加していることを明らかにした。
IBMの株価は20日の営業時間後取引中に一時、前日比およそ4%増の85.14ドルまで上昇した。
IBMの最高経営責任者(CEO)であるSamuel Palmisano氏は声明で、「われわれは、健全な財務状態、安定した経常収益、世界規模のネットワークを誇っており、2009年についても自信を持っている。2008年の業績を踏まえると、年間利益1株当たり10〜11ドルという目標に向けたロードマップのペースを上回っている」と語った。
一方、同四半期の売り上げは270億ドルで、前年同期比6%減だが、為替変動を調整すると減少幅は1%になる。アナリストらの予測は283億ドルだった。
Palmisano氏は「際立った1年を、第4四半期の好決算で締めくくれた」と述べ、「2008年は、極めて厳しい経済環境にも関わらず、IBMは好業績を収めた。われわれが進めている戦略転換、すなわち、業界のより利益性の高い分野への移行、世界の成長地域への投資、世界的統合による生産性の向上、が利益を生み出し続けているのは明らかだ」と続けた。
例えば、同四半期の南北アメリカにおける同社売り上げは、前年同期2%増の115億ドル(為替調整後)だった。
同四半期のソフトウェアの売り上げは前年同期比9%増の64億ドル(為替調整後)となり、グローバルテクノロジサービスの売り上げは96億ドル(為替調整後)で、同3%増になった。
グローバルビジネスサービスの売り上げは47億ドル(為替調整後)で、前年同期から横ばいだった。また、同四半期のアウトソーシングサービス契約の売り上げは172億ドルで、為替変動を調整すると前年同期比2%増だった。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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