今夏、史上最高といわれるほど急騰した原油価格。しかし9月以降、急落に転じ、12月現在も下落が続いている。ガソリンスタンドを利用する消費者の意識はどう変化しているのだろうか。20代から40代を中心とするネットユーザー429名の回答を集計し、1リットル160円であった5月調査の結果と比較した。
今年11月以降にガソリンスタンドで給油した人は、全体の60.1%。男性では71.1%、女性では45.8%だった。また20代では32.1%で、30代、40代の60%台を大幅に下回っていた。
給油した人にガソリンスタンドの種別を聞くと、「フル(フルサービスステーション)」が29.1%、「セルフ(セルフ式スタンド)」が53.5%、「両方」が17.4%と、半数以上がセルフ式スタンドを利用しており、その比率は女性より男性のほうがやや高めだった。ちなみに今年5月の調査で利用頻度の多いスタンドを聞いた際は、「フル」が28.5%、「セルフ」が46.7%、「どちらも」が24.8%。
価格が下落している現在もなお、価格の安いセルフ式スタンドを積極的に利用する傾向が強い。景気の低迷とあわせ、閉鎖や撤退等でフルサービスステーションが減少していることも影響しているのだろうか。年代別では、11月以降に給油した割合の低い20代の「セルフ」利用率が64.7%と、他の世代を10ポイント前後上回っている点が目についた。
現在のガソリン価格について、11月以降に給油した人に聞いたところ、「まだ高い」が33.3%、「ちょうど良い価格」が10.5%、「だいぶ安くなった」が55.4%。5月の調査では97.2%が「高い」と感じていたのと比べると、大方の人は下落を実感しているようだ。その一方で、30%以上が「まだ高い」と感じており、特に女性と30代にその傾向が強い結果となった。
調査はブロガー向け情報サイト「ブロッチ」などネットマーケティングを展開する株式会社アイシェアが、同社の提供するサービス会員をパネラーとして行った。
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