政府・与党が10月29日に発表した高速道路値下げの方針に、利用者の関心が集まっている。発表翌日の10月30日〜11月1日に、20代から40代を中心とするネットユーザーを対象にETCや高速道路利用に関する意識調査を実施、411名の回答を集計した。回答者のうち車所持者(自分専用・家族所有を含む)は71.5%、非所持者は28.5%。
現在、ETCを利用していない人に、政府・与党が発表した値下げ(ETC利用者を対象に、休日(土日祝日)は1,000円で高速道路乗り放題にする)方針を伝え、「1,000円で高速道路乗り放題になったらETCを利用したいと思うか」聞いたところ、57.8%が「利用したい」と回答。特に女性と30代では6割以上が「利用したい」と答え、導入への意欲を示した。
また、今後ETCを「利用したい」と答えた人に、ETCカード選択の際重視する点を複数回答形式で尋ねると、82.0%が「年会費無料」と回答。以下「ガソリン代割引」が50.6%、「ポイントが溜まる」が41.6%と、厳しい世相を反映する結果に。特に女性ではその傾向が顕著で、カード利用のメリットに敏感な様子を伺わせた。
一方、車所持者のETC利用率は47.6%。ETC利用は、すでに車所持者の半数近くまで普及しているが、女性では37.5%とやや低め。ETC車載器のメーカーは、「パナソニック」が32.1%、「三菱電機」が16.4%、「パイオニア」が10.7%、「デンソー」が8.6%といった順だった。
ETC利用者が、利用中のETCカードを選択する際に重視した点は、「普段利用しているカード会社だから」が54.3%でトップ。以下「年会費無料だから」が35.7%、「ポイントが溜まるから」が28.6%の順だったが、20代では「年会費無料だから」が63.6%と最も多く、「ポイントが溜まるから」も45.5%と高い。20代は他の年代より経済性を重視してETCカードを選択したようである(複数回答形式)。
調査はブロガー向け情報サイト「ブロッチ」などネットマーケティングを展開する株式会社アイシェアが、同社の提供するサービス会員をパネラーとして行った。
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